脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

NHK ETV特集

2010年05月16日 | 情報
NHK ETV特集

本日、5月16日 教育テレビ 夜10時放送

水俣病と生きる

医師・原田正純の50年

以下番組ホームページより抜粋。

『原田さんは、今もなお、埋もれている潜在的な被害者が相当数いると考えている。

親は水俣病で寝たきり、生活は困窮し、脳性マヒと診断された子供が寝ていた。

“見てしまった責任” として患者を診続ける。

昭和37年には、
「胎盤は毒物を通さない」という、それまでの医学の常識を覆し、
母親の胎内で水銀に冒された “胎児性水俣病” を立証した。』


「これまでの放送」の

先週5月9日放送「被害者が語る地下鉄サリン事件」 もどうぞ・・・。


被害者となった状況が違っても、

病名が違っても、

時代が違っても、

目に見えない症状は、医師にも理解されず、
障害としても認められず、

「それまでの医学の常識」が
さらに患者を苦しめ、追い詰め、

救ってもらえると思って頼った医師にさえ、
見捨てられ、

症状に苦しみ、
生活に苦しみ、

患者として声を上げることさえなかなかできない弱い立場の人たちが
力つきて、

ついには泣き寝入りを余儀なくされるような

そんなおろかな歴史は繰り返さないでほしいのです。


何の罪もない被害者が、
偏見や差別を恐れて、症状や生活の困窮にじっと耐えていたり、

病としての苦しみを認められず
無理解で無関心な人間によって、
被害者が心まで傷つけられるような世の中が続けば、


今健康で、何の苦しみも悩みもない幸せの最中のあなたも

いつか、同じように
社会からの冷たいしうちにあうかもしれないのです。

人は実際にそうなって初めて
その残酷さに気づくのかもしれませんが、

願わくば、
今、その残酷さを想像してほしいのです。


そして、多くの人たちが弱者の身になって物を考えられるような

人にやさしい社会になってほしいのです。


患者が感じている自覚症状を
第3者に信じてもらえないために、

患者としても、
被害者としても認められず、

医療からも切り捨てるようなことが
今後は絶対にあってはなりません。

被害者は被害者として、

患者は患者として、

適切に早期に救済されるべきです。


周囲の無理解により、被害者がさらに深く苦しめ続けられたような
過去の残酷な歴史は
今後二度と繰り返してほしくはありません。

被害者に対しては、
国による早期からの心ある医療体制の整備と、

身体的、精神的、経済的なサポート体制の確立を望みます。


水俣病からも、
地下鉄サリン事件からも、

過去から学び得たことは

その教訓を今後のすべての被害者救済に、

そして、私たち脳脊髄液減少症患者の救済に、

ぜひ生かしてほしいと思います。



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