脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

「パニック障害」そっくり病 

2009年08月23日 | 他の病名との関連性
ファイザー株式会社さんが
パニック障害の「製造販売後臨床試験」の協力者を募集しているという
新聞の全面広告を読みました。
(目にしたのは一部の地域の方のみだと思いますが)


しかし、パニック障害と同じような症状が、
脳脊髄液減少症の多彩な症状のひとつとして起こることを
気づいている方は
パニック障害の研究者の中にはほとんどいらっしゃらないことでしょう。

それを知っているのは、
パニック障害様の症状を経験し、

のちに脳脊髄液減少症とわかったり、ブラッドパッチを受けて
それらの症状が消えた経験を持つ、脳脊髄液減少症患者だけだと思います。

他の病気にさらに間違われやすいのは、パニック障害よりも
「脳脊髄液減少症」だと思います。

なにしろ、他の病気と間違われやすくやっと真の病名が「パニック障害」
かと思ったら、脳脊髄液減少症だったりするのですから。




以下、
ファイザー株式会社さんの新聞全面広告記事、
一部転載させていただきます。

     

『それは満員電車の中で、突然起こったのです。

胸がドキドキして息ができなくなり、
「このまま死んでしまうのではないか」という恐怖感。

これがパニック障害の始まりでした。』

パニック障害の製造販売後臨床試験にあなたもご協力ください。

製造販売後臨床試験とは、すでに厚生労働省から承認を受けて、治療に使われているお薬について、
さらに効果や安全性を患者さんにご協力いただいて確認するための試験です。

より良い治療法を提供できるよう、製造販売後、臨床試験は決められた基準に基づいて世界中で行われています。



こんなパニック発作を経験したことはありませんか。

私達は、パニック障害で思い悩んでいる方を対象に
臨床試験を行います。

パニック障害とは、原因となる他の病気がないのに、
突然耐え難い恐怖と不安に襲われ、
激しい動悸や呼吸困難、発汗、めまいといった発作症状が繰り返され、
「またあの発作が起きるのではないか」と不安でたまらなくなる病気です。

以下のパニック発作の特徴をチェックして、
「もしかして、・・・」と思った方は
フリーダイヤルへお電話ください。

【パニック発作の特徴】

1、心臓がドキドキする。(動悸、脈拍数の増加)

2、汗が出る。

3、からだが震える。

4、息切れしたり、息苦しさがある。

5、喉に何かつまったような窒息感がある。

6、胸の痛み、胸のあたりの不快感がある。

7、吐き気、おなかのあたりの不快感がある。

8、めまい、ふらつく感じ、気が遠くなる感じがする。

9、今、起こっていることが現実でないような感じや、
  自分が自分でないような感じ(離人症状)がする。

10、コントロールを失うこと、または、気が狂ってしまうこではないかとの恐怖   がある。

11、このまま死んでしまうのではないかという恐れがある。

12、体の一部がジンジン、ビリビリとしびれる感じがする。

13、寒気がする、または熱っぽく感じる。


     

以上、転載おわり。


私はこのチェック表のほどんどの症状を、脳脊髄液減少症で経験しています。

当てはまらないと思われるものは、「汗がでる。」という項目ぐらいでしょうか?

ブラッドパッチするまで、逆に汗がほとんどでませんでしたから・・・。

回復して、汗がやっと出るようになりましたから。

でも、脳脊髄液減少症は、体温調節機能を狂わすとしたら、
逆に汗が出る人もいるのかもしれません。



だから、
私は自分は「パニック障害」という別の病名も抱えているとは思っていません。

脳脊髄液減少症の一症状としてこれらの症状をとらえています。

また、
「死ぬのではないか?」と思うほどのさまざまな症状が
外出先でたびたび出れば、

また、あの発作が起こるのではないか?恥をかくのではないか?
と不安になるのは人としてごく当たり前で自然なことだと思います。

それなのに、これらの症状が「精神的なもの」だという考えが、
周囲の見方の根底にあれば、

検査で何でもないというのに
「死ぬのではないか?と不安になること自体が
病的な精神状態だ。」と捉えられてしまうのでしょう。

よく、
脳脊髄液減少症の他に、症状ごとに、
さまざまな病名もつけられている患者さんもいらしゃるようですが、

私は、私につけられるべき病名は
大元の病名の「脳脊髄液減少症」ひとつで充分だと思っています。


脳脊髄液減少症は、多彩な症状が出るため、
診断名をつけるのに、
「科学的検査の裏づけがあまりいらない、
医師の判断によってつけられてしまいやすい病名」なら、

うつ病、非定型うつ病、更年期障害、男性更年期障害、自律神経失調症、睡眠障害、頚肩腕症候群、パニック障害などなど、

いくらでも症状ごとに病名がつけられてしまいます。

その症状のひとつひとつ,
つけられた病名ひとつひとつに振り回されていると、

その病の本性が見抜けないことがありますので
ご注意ください。

脳脊髄液減少症は、多彩な症状を隠れみのにして、

患者本人にも、医師にも
脳脊髄液漏れや脳脊髄液減少という病態をなかなか気づかせない
手ごわいヤツなのです。

だまされないで欲しいと思います。


新しい病に立ち向かう薬の開発はありがたいものですが、

パニック障害とそっくりの症状が

脳脊髄液減少症の症状のひとつとして現れるという現実を
ファイザーさんや、パニック障害の研究者の皆さんは、ご存知なのでしょうか?


脳脊髄液減少症は
パニック障害とそっくりの症状がでます。

私は、
パニック障害と診断されている方、
または自分は「パニック障害」ではないか?と考えたり
そう思い込んでいる人たちの中に、

実は、脳脊髄液漏れや、脳脊髄液の減少によって
そのような症状が出ている人が必ず混じっていると思います。

それは、脳脊髄液減少症と診断された私は
それ以前、
パニック障害と見まごうばかりの予測のできない動悸やめまいや
死ぬのではないかと思うほどの呼吸困難など、

パニック障害と診断されてもおかしくない症状の数々を経験しているからです。

それはまるで、電車の中で突然起き、まるで外に出た時だけ起こる、
心の病であるかのように誤解されやすい症状です。

今、考えてみれば、朝起きてから、立位の状態が続き、
出勤や通学のために外出し、

脳脊髄液が漏れていれば、立位や座位の体制になってから、
人によって、15分後とか、30分後、1時間後、2時間後~数時間後など、

症状の程度に応じて、
体を起こしてからしばらくして時間差で症状が出始めますから、

その症状が出始める時が、電車内での立位、座位の時であったと考えれば、

脳脊髄液減少症でそういう症状が起こりはじめた時刻が、
たまたま電車内であった、ということも考えられます。

そういう考え方は
パニック障害の研究者たちはお持ちでないと思われます。

おそらく、朝起きてから脳脊髄液が漏れ続けてその漏れがある一定の閾値に達して症状がではじめた場所がたまたま電車内だった、とか
外出先だった、などという発想はお持ちでないと思われます。

パニック障害は、その場所だから、何らかのストレスを感じて症状が発症したというお考えの医師や研究者が大多数なのではないかと思われます。


脳脊髄液減少症患者は、
動く物を目で追っていると車酔いのようになり、酔いやすいのです。

のように、
不特定多数の人たちが、ランダムに動くような場面にいて

多くの人の動きが同時に目に入ると、

脳がその目から入った映像を処理しきれない感じで

動くものを見ていると気持ちが悪くなって吐き気がしてきたり、
動悸や息切れ、めまいがしてきます。

立っていられなくなり、
座り込みたくなってしまうこともあります。

そういう意味でも、人がめまぐるしく動く場面の、

駅や電車内で脳脊髄液減少症の症状がひどくなり、気分が悪くなることは
脳脊髄液減少症でも起こりえることで、
その状態を「パニック障害」と捉えられても少しも不思議ではないと思うのです。

検査をしても異常がないのに、
これらの症状を訴える人たちに対し、

脳脊髄液減少症という病態の概念を知らない人や医師が、
「パニック障害だ」と思い込んだとしても無理はありません。

患者自身も、脳脊髄液減少症という概念を知らず、
自分に何が起こっているのかわからなければ、

その症状だけひとつをとれば、パニック障害という病名がついたら、
それを鵜呑みにしてしまうことでしょう。


でも、もし、
脳脊髄液が漏れていたるためにそういう症状が出ているとしたら、


いくらパニック障害の薬を開発しても、
それを試しても、
対症療法に過ぎず、

根本的な症状の問題解決はならないと思うのです。

もし、脳脊髄液が漏れているなら、それをブラッドパッチで止めるのが
先です。

ブラッドパッチで「パニック障害」と見まごうばかりの
そっくり症状が
私のように次第に少しずつ消えることがあるのですから・・・・。

ぜひ、
パニック障害の治療薬の開発や治療に関わる研究者の方がたや、
医師の皆様には、


脳脊髄液減少症で、「パニック障害」と呼ばれている症状にそっくりの症状が出ることは事実なのですから、

それををきちんと把握した上で、薬の開発をしていただきたいと思います。

特に、ファイザーさんは、
頻尿や、EDや、成長障害、パニック障害など、脳脊髄液減少症でも起こりうる病に取組まれているようですから
なおさらです。

よろしくお願いします。


なお、もし、
私と同じで、
脳脊髄液減少症でパニック障害と同じような症状の経験がある患者様がおられましたら、

ぜひ、コメントをお願いいたします。


脳脊髄液減少はパニック障害そっくり病です。


脳脊髄液減少症と診断された場合、
パニック障害というまた別の病を抱えたと考えるのではなく、

脳脊髄液減少症の一症状としての症状だととらえる患者さんは、
私ひとりではなく、他にもいるように思っています。

パニック障害という病態は、心の病、精神的なもの、ストレスのせいというより、

脳の機能障害が原因ではないか?

その原因として、脳脊髄液減少症があるのではないか?と
私は感じています。



最後に、
ろくろさん情報・・・愛知県津島市の脳脊髄液減少症情報

皆さんのお住まいの市町村はこういう風に、情報公開してくれていますか?


追加
どうやら、ファイザーが売り出したパニック障害のお薬は「塩酸セルトラリン」というSSRI(抗うつ剤)らしいですね。

なあんだ、抗うつ剤か・・・。ガッカリ・・・。
もっと違った画期的なものだと思った・・・。

だから、病名にこだわらず医師たちが、診療科の枠を超えて、学会の枠を超えて、もっと、原因不明の病については情報交換してほしいのです。


最後に、
私の回復への第1歩は、
「脳脊髄液減少症だった。」と知ることから始まりました。

真実に最初に気づくのは自分を一番知っていて、
自分と一番付き合いの長い、自分だと思います。
コメント (29)
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