脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

EDと、LOH症候群と、脳脊髄液減少症

2009年06月12日 | 他の病名との関連性
(リンク先はパソコンでご覧ください。)

女性の私が、
いきなりこんな題名で失礼します。

本日の朝日新聞医療面に
加齢性男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)についての記事が掲載されています。

私はかねてから、男性のEDの一因に
脳脊髄液減少症がひそんでいるのではないか?と思っていました。

EDとは?


女性の脳脊髄液減少症患者が、「性機能低下や性反応の消失」が起こったり、
症状を「更年期障害」と誤解されることが多いなら、

男性の脳脊髄液減少症患者だって「ED」や「男性更年期障害」と
誤解されたって、おかしくない症状が出ているはずだと思うからです。

ED治療にかかわる医師たちは、
脳脊髄液減少症による性機能低下のことを
どれだけご存知なのか?と常々疑問に思っていますが、

恐らく知らないんでしょうね、きっと・・・。

性機能低下は、確かに加齢により低下もするでしょうが、
加齢によるものばかりではないと思うのです。

そう思うのは、
私が脳脊髄液減少症になってからの、
月経周期、月経日数、月経量の異常、
異常なまでの激しいPMS症状(頭痛、吐き気、激しいだるさ、怒りっぽさ、思考の混乱刷る感じ、激しいイライラ、うつ、涙もろさなどなど・・・の月経前症候群)などに加え、

性機能の低下、性反応の消失などをも経験しているからです。

かつて、私は、脳脊髄液減少症という病名がこの世に存在しなかったころ、

内分泌科的異常、婦人科的異常の症状により、
ホルモン療法も受けたことがあります。

しかし、
私のそれらの症状の原因は
内分泌疾患でもなく、
婦人科的疾患でもなく、

脳脊髄液減少症が原因でした。

このことから
脳脊髄液減少症の男性にも、
似たことが起こっているのではないか?と
かねてから強く感じていました。

この事実を、婦人科疾患や内分泌科の医師、
そして、性機能障害の治療や相談にかかわる医師の皆様にも
ぜひ知っていただきたいと思います。


今まで、性に関する症状や経験は記事に書きづらく、

UPした記事には
ごくごく一部のことしか書いていません。

あとの記事はUPしないままです。

しかし、本日の記事掲載を機に、
脳脊髄液減少症患者の性機能に関する症状についても、
タブー視せず、躊躇せず、
伝えなければ
脳脊髄液減少症の一症状としての
性機能障害や性機能の低下をわかってもらえないと思い、

少しずつでも私の経験や気づきを書いていけたらと思います。

本日のLOH症候群に関する記事を読んで、
「加齢性男性性腺機能障害低下症候群(LOH症候群)」と診断されたり、
そう思われている方の中にも、
脳脊髄液減少症が原因の方がいると思われます。

記事に書かれている、LOH症候群の症状の男性に限る部分の症状を、
女性用に置き換えて考えれば、
脳脊髄液減少症の私にもほとんど当てはまるからです。

ネットで見つけたチェック表

おそらく、男性の脳脊髄液減少症患者さんが
新聞記事のチェック表やこのチェック表で試してみれば、

脳脊髄液減少症の私と同じような結果がでるのではないでしょうか?

脳脊髄液減少症の症状は多彩で
そのひとつひとつの症状について調べてみても、

脳精髄液減少症とは、正しく診断されにくいために、
原因不明とされやすく、
そのため、症状だけを対症療法的にクスリでなんとかしようと
患者も医師も考えがちです。

もし、脳脊髄液減少症が原因でのEDの方が
バイアグラなどのクスリでむりやり体を反応させてまで
性機能を維持しようとすることは、

ただでさえ、脳脊髄液減少症でバランスを崩している体に対し、
さらに負担を加えることにはならないのでしょうか?

とても心配です。

脳脊髄液減少症は、性機能低下、性欲の減退、性反応の消失も引き起こすことは
私の経験からも明らかです。

症状を引き起こしている真の原因を、
しっかりと診断、治療されないままに、

症状だけを治そうとしても、
根本治療にならないばかりか、クスリの副作用も心配です。

また、
例によって、脳脊髄液減少症患者がうける誤解のひとつとして、
患者の性機能の低下、性的無反応による誤解や、
男女関係の悪化もありうると思います。

脳脊髄液減少症によって、体が正常な性反応を起こせなくなれば、
健常者である彼や彼女、配偶者など、
パートナーとの人間関係にもヒビが入ることもあると思うのです。

まして、
交通事故での被害者としての脳脊髄液減少症を発症したことでの、
病が原因での性機能低下が起こり、
それが相手に理解されないまま、別れることなどが
起こるとしたら、あまりにも残酷です。

脳脊髄液減少症によっておこる体の異常や
性機能低下、性反応の消失はその人のせいではなく、病のせいなのに、

まるでその人の体が男性として、女性として
価値がないもののように思われるとしたら、
その人にとって、あまりにもつらいことです。

患者はただでさえ、
心身の不調に苦しんでいるのに、

ただでさえ、体も頭も思うように動かず、社会からも周囲からも家族からも
ダメ人間扱いされやすいのに、

脳脊髄液減少症の症状による影響を
よくわかっていない人たちによって、

脳脊髄液減少症のせいだと気づいてもらえないまま、

健常者の彼や彼女から、
女性としても、
男性としても、性的にも無能扱いされるとしたら、
あまりにひどすぎると思います。

「脳脊髄液減少症は
下垂体の機能も低下させ、
ホルモンの異常も引き起こし、性欲や性機能も低下させる。」

このことは
関係する医師の皆様には
ぜひとも頭の片隅にいつも置いていただきたいのです。

性機能低下、イコールすぐさま

年齢のせいとか、
更年期障害とか、
うつ病とか、
ストレスのせいばかりにせず、

脳脊髄液減少症という原因でも起こることを、
知っていただきたいのです。

脳脊髄液の漏れなどが起きていて、脳脊髄液が減少することで脳が不調になって、
そのせいで
症状のひとつである性機能低下が起きていても、

ブラッドパッチ治療で脳脊髄液漏れをしっかりと止め、
脳がいい環境に置かれ、脳機能が改善すれば、

性機能も改善することがあることも、
知っていただきたいと思います。


臨床での診察で、
性機能低下を訴える患者さんに遭遇する可能性のある医師の皆様には、

常に「脳脊髄液減少症」でも
性機能低下が起こることを頭の片隅において、

患者さんの訴えに
耳を傾けていただけたらと思います。


そして、心も体も、性機能も、
思うようにならない
脳脊髄液減少症患者をパートナーに持つ健常者の皆様は、

そういうつらさもわかってあげて、

思いやりをもって接してあげてほしいと思います。



   

女性のためのED情報サイト

LOH症候群のチェック表は
こちらのHPの中の
「LOH症候群の診断」という項目の中に
さまざま視点からの、3つのチェック表があります。
ご参考ください。


日本メンズヘルス医学会の、アンケート調査
コメント (3)
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