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[つぶやき] 政治的な景気が悪いよね

2011-01-29 01:07:23 | 政治
消費税増税よりもシュウカツ改革が日本経済にとって重要な理由(小幡績)
http://agora-web.jp/archives/1213974.html


なぜ消費税増税が重要でないか。そもそも重要でないというより、今は増税すべきではない。その理由は景気要因ではない。日本の景気は今はいい。世界的な好況を受けて、景気はいいのだ。今が悪いというのなら、今後はさらに悪くなるだろう。財政は世界的にも日本においても、タイトにならざるを得ないし、金融も引き締めに向かうのが世界的な趨勢だ。財政危機が当然今年のテーマとなる。

だからこそ、消費税増税を、という議論が経済学者的には当然で、良識ある学者、エコノミストは消費税に賛成すると思われがちだが、私は反対だ。

理由は、政治的な“景気”が悪いことにある。

日本の税収水準は低い。対GDP比でみると世界のいわゆる成熟先進国中では最低水準だ。だから、増税の余地が有り、もちろん増税するべきだ、という議論となるだが、これは税水準が低い理由をわかっていない議論だ。

ハーバードのshleiferらの研究によれば、税収の水準は国民の政府への信頼度と相関していることが知られている。これを日本に当てはめれば、日本は政府への信頼がないから、政府は増税できないということになる。

これは現実の感覚とも非常に良く合う。実際、日本では、制度改正を伴って、増税を行ったことは戦後一度もない。要は、高度成長に伴い、名目所得水準の上昇にのっかり、所得税の累進構造を利用して増税できただけのことなのだ。消費税導入時も、引き上げ時も、ネット減税で所得税減税とセットで、しかも、減税先行で行われた。

これは国民が甘えている、という議論もできるが、それを説得できない政府に責任があると見るのが普通だろう。その理由は、政府にお金を預けてもどうせろくな使い方をしないから、増税には反対、ということなのだ。

したがって、民主党は現在は迷走しているが、当初の事業仕分けなどにより無駄を徹底排除、その後に、年金改革とあわせて消費税議論、というのは至極全うな方針だったのだ。

それがいつからか歯車が狂い、迷走に迷走を重ね、しまいには、増税するのが責任ある政府、という本末転倒は主張を論壇に広めることに成功した。

もう一度原点に帰って、信頼できる政府を構築し、歳出を大幅カットすることから初めてもらいたい。


至極全うな意見で、みな考えていることなのに、なぜこの意見が主流にならないのかが不思議である。
いわゆる悪い均衡、コーディネーションの失敗なわけだが、原因は不信なのだ。

誰かが損をしなければならない時、人間なら誰しも自分だけが貧乏くじを引くことを避けたい。
自分だけが不利になるようなことがないように回避行動をとるものだ。
自分が不利をすることは許せても、他の不利になるべき人が不利になっていなくても許せなくなる。
そして、それを皆が考える時、誰もが動けなくなる。

この場合、信頼を集めることのできるリーダーが存在すると状況を変えることができる。
最終的に自分が損をするかもしれないが、平等に納得できる形で損をすることが担保されるのであれば、損も許容できるのである。

能力の前に、信頼できる人間かどうかが重要なのだ。

まぁ、ありきたりの話ですね。


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