進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
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AKB48という破壊的イノベーション 第3話 ~グローバルローカライゼーション~

2011-01-06 19:37:54 | ビジネス
久しぶりのAKB48シリーズ。

AKB48に学ぶ証券化の基礎技術とCDO48(よそ行きの妄想)
http://d.hatena.ne.jp/chnpk/20101230/1293682544


証券化商品と比較してAKB48に足りないのは保証会社による保証くらいのもので、それさえあれば前田敦子や大島優子にはJCRくらいであればAAA格が付き、農協あたりが間違えて投資してしまうだろう。


思わず吹き出してしまった。
いいギャグだ。


CDO48
このように考えると、AKB48関連ビジネスの次の展開も自ずと明らかになる。

いま、AKB48に続きSKE48やNMB48などの類似商品が次々とリリースされているのは、単なる2匹目のドジョウ狙いではなく、明らかに次の展開に向けての布石である。次の展開とは、他でもないCDOの組成だ。

AKB48やSKE48、NMB48などの各チームからメザニントランシェ的な微妙なメンバーを寄せ集めた新チームを組成し、さらに分散されたポートフォリオを演出するのだ。新チームの名前は是非CDO48にしてもらいたい。CDO48でも当然貢ぎ物によるランクをつけ、そこで1位になったメンバーについては、ナンバー1としてそれなりに売り出す。するとどうなるかというと、完全にイマイチだった女の子が、結果的にトップアイドルに変身することになる。

これはリスクロンダリングならぬ、アイドルロンダリングなのであって、まさに現代の錬金術である。米金融業界が狂乱したこの素晴らしい仕組みを応用し、全部自分の懐に入れてしまおうというのだから、秋元康氏のマネタイズ・パワーには心底感服する他ない。


実は、このCDO48の発想はハロプロで既に実践済みであり、新しいものではない。
複数のグループから特定の軸でメンバーを抽出して期間限定グループなどで売り出す。
人気者同士をグルーピングしてもよいし、
身長の小さい者同士や、ロリータ軸でグルーピングしてもよい。
様々な組合せが可能だ。

さらにいえば、都合よいペルソナみたいなもので、普段とは違う顔をすることが許される。
例えば、いつもはカッコよさで売っているグループを可愛さで売るなどだ。
母体となるグループではできないことが、違うグループでは実行可能であったりする。

さらにさらにいえば、人気グループと未認知グループを組み合わせての広告効果も期待できる。

ただ、AKB48でこのCDO48を実践することによる意味は、ハロプロで実践するよりも大きい。
それはリンク先のブログでも述べられているように、AKB48にはランキングシステムが存在するからだ。
これこそがAKBビジネスモデルの中核であり、CDO48の成功の秘訣でもある。
AKBビジネスには保証会社の保証は必要ない。
ランキングシステムがあるからだ。

そういう意味で前から述べているように、
AKBビジネスモデルはこれまでのアイドルビジネスをよく研究した結果なのであり、
アイドル業界におけるイノベーションなのである。

ちなみにSKE48にしろNMB48にしろ、このビジネスの特徴は、
SKEは栄、NMBは難波、という地名に由来しているところからもわかるが、
グローバルローカライゼーションの実践なのである。
AKBビジネスモデルを地域ごとに適応しているのである。

海外展開にしても、秋元康氏はAKB48を展開しようとしているのではなく、
AKBビジネスモデルを展開しようとしているのだ。
これは、料理の鉄人の番組モデルを海外輸出するのに似ている。