粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

新脱亜論

2013-05-23 15:31:55 | 厄介な隣国

産経新聞で評論家の石平氏が「謝絶中韓のすすめ」と題して最近の中国、韓国による日本への理不尽極まりない干渉に両国関係の見直しを提言している。それも明治時代の福沢諭吉の脱亜論を引用しての再構築だ。

今から百数十年前、福沢諭吉翁は当時の清国と朝鮮を「亜細亜東方の悪友」と名付け、この両国との交渉を「謝絶するものなり」と提言した。21世紀になった今でも、この提言は依然、現実的な意味を持っている。

 日本は今後、この2つの「悪友国家」との関係を根本的に見直すべきではないかと思う。できるだけ、彼らとは一定の距離をおきながら、両国を除外した国際大戦略を再構築すべきであろう。

確かに石平氏が指摘するように、最近の中韓両国の日本への不当な発言や軍事的な挑発行為は目に余る。朴槿恵韓国大統領が日本に対して「加害者と被害者の立場は千年過ぎても変わらない」と言い切り、「未来永劫、被害者の立場から日本を恨み続ける」ような執念深さを吐露している。とても対等な外交関係で未来志向で友好関係を築こうという姿勢が見られない。

一方中国は尖閣諸島への領海侵犯を執拗に繰り返し、最近では潜水艦を継続水域に侵入させ挑発の度を高めている。さらに琉球独領有さえも唱えて基地問題で揺れる沖縄に揺さぶりを掛けている。

両国とも建設的な外交関係を築こうという意図がとても見えないどころか、敢えて日本を非難し続けるばかりで離反をけしかける態度を取っている。

ただ反日アジアといっても、中国、南北朝鮮だけであり、石平氏は周辺の国家は友好国が多くその関係強化を重視している。

インドやベトナム、タイやフィリピン、ミャンマーやモンゴル、それらの国々は日本との間で「歴史問題」や「領土問題」などの厄介な問題を抱えておらず、中国大陸からの膨張を食い止めなければならないという日本と共通した危機感がある。日本は今後、こういった「亜細亜の良友」と連携すればよいと思う。

さらには米国、欧州との伝統的友好関係やロシアとの関係修復を推進すれば日本の立場は盤石だ。

アジア外交を超えたより大局な戦略としては、米国との同盟関係を基軸にしてEUとの伝統的友好関係を保ちながら、もうひとつの大国・ロシアとの関係を深めるべきだ。「米・露・欧」という中国以外の世界の3極との強固な関係を構築できれば、日本外交の腰も据わってくる。

日本の政治家が過去の歴史に対して発言したり、靖国神社に参拝する度に、中韓が反発し一部メディアは「あまり中韓を刺激するような言動は慎むべきだ」と逆に日本の政治家をたしなめる論調を繰り返す。これは中韓が隣国で重要なパートナーだからという理由によるが、はたしてそれで本当に今後仲良くできるのか疑問だ。

石平氏のように、日本ばかりが低姿勢で中韓に接してもなんら明るい未来は開けそうにもない。必要最低限の関係は維持すべきだし民間レベルの交流を深めることは必要だが、自国の誇りを捨ててまで付き合うこともないように思う。

最近も韓国紙に「原爆投下は神の罰」というとんでもない記事が掲載されたが、韓国内であまりこれをたしなめる意見も聞かない。正直いって韓国人の民度の低さには呆れる。さらに韓国は日本以上の格差社会であるが、同時に経済の失速も囁かれている。本日、日本の株価が大暴落したが、これは中国経済の先行き不安が大きく影響しているようだ。日本に威圧的だが、自身が今後問題を多く抱えている国とはやはり一定の距離を置いて、周辺の友好国や欧米との関係を強化していくことが適策のように思えてくる。


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