粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

沖縄狂騒曲

2013-08-06 14:04:33 | 沖縄の虚像と実像

沖縄の新聞に号外が出た。といっても世界水泳で日本選手が金メダルをとったからではない。沖縄で米空軍のヘリコプターが墜落したことによる。ただ米軍の基地内のことであり、乗っていた4人が行方不明ということだ。住宅地に落ちた訳でもないし、まして民間の被害があったわけでもない。

確かに米軍ヘリが墜落するなど決して起こってならないことは誰でもわかる。しかし、これが「号外」となるほどのニュースなのだろうか。米軍に限らず、民間のヘリが墜落する話は時々聞く。それも報道関係者の事故がよくニュースになる。その点では、今回の沖縄紙の号外は異常という他ない。

もし、民間の住宅に落ち被害者でも出たならば、沖縄に戒厳令でも布告されるような緊急事態扱いにもなってしまうだろう。笑うに笑えない沖縄の報道状況である。これまでにもブログで書いてきたが、沖縄のメディアは問題が多いように思う。

沖縄の新聞は、反基地の立場が際立っており、当然普天間基地の辺野古への移設には反対で県外を主張している。自衛隊に対しても未だに自社が主催する企画には自衛隊の参加を拒んでいるとも聞いている。戦時の沖縄戦にしても、旧日本軍の行為を極めて否定的な捉えている。要するに反日左翼の典型といってよく、沖縄の自衛隊の幹部からは「朝日新聞もびっくり」といわれるほどの偏向ぶりだ。

そのくせ尖閣諸島を巡る日中摩擦に対しては、全くといってよいほど中国批判の姿勢が見られない。尖閣諸島で中国の監視船が度々領海侵犯したり、中国空軍機が近くを飛来し潜水艦が沖縄諸島を横断したりしてもなんら反応しない。

極めて報道にバランスを欠いているといえる。米軍の旧式のヘリが老朽化したので新型のオスプレイに交代させているのに、その危険性ばかりが強調される。イギリスではすでにロンドンの国会議事堂の上空をオスプレイが飛んでいてなんら問題になっていない。反面沖縄では基地周辺住民のオスプレイ「被害」ばかりを語られる。

いまだに普天間基地では、オスプレイ配備に反対する団体が基地のゲート前で落書きをしたり、大声で連呼したりする。酷いのは基地に向けて凧を上げたり、空軍機に向けてレーダーを照射したりと傍若無人ぶりが目に余る。しかし、沖縄の新聞はこうした不法行為を全くといいてようほど報道していない。

沖縄のメディアの影響力は甚大で、これに睨まれたら村八分扱いにされているともいわれる。どこか韓国のメディアにも通ずるところがある。沖縄の県や市町村など行政府も、この強いメディアに気兼ねしてその意向に反した態度がなかなか取れないようだ。これもまた最近の韓国政府と似ている。

そういえば沖縄の歴史認識もあやしくなった。最近、沖縄独立を唱える沖縄選出の現役国会議員がいた。酷いのは戦時中のひめゆり部隊の女性たちは旧日本軍の慰安婦だったというトンデモ説を唱えるジャーナリストがいる。教科書検定を巡っては戦後史観が根強い沖縄教育界が、当地のメディアと一体になって県民を圧迫している。

沖縄狂騒曲はいつまで続くのか。どこまでも続く青く静かな海がなつかしい。


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