粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

日本人がお人好しだけでは

2014-01-24 15:04:35 | 厄介な隣国

昼のテレビを見ていたら、海外での日本人のイメージについて紹介していた。そのなかでフランスのテレビCMで日本人の若いカップルが登場する。パリの現地男性にエッフェル塔の場所を尋ねると「あそこ」と遠い場所を指差された。二人は、感謝一杯でお礼を言ってその方向へ向かっていた、すぐ目の前にあるのも知らないで。つまり、日本人は「お人好しで騙されやすい」というイメージなのだ。

これと関連して、以前テレビ報道で日本滞在の外国人の犯罪を報じた時に考えさせられるシーンがあった。南米人の男はある詐欺で捕まった。警察官がその男に「騙すことがよい国が世界にあるのか」と叱ったら、男は「自分の国では騙された方が悪い」と平然と言い放っていた。

騙されるより騙す方が悪いというのは、これまでの世界不変の真理として日本人は疑わなかった。確かにこうした性善説は日本人の美徳でもあった。しかし、最近のオレオレ詐欺の社会問題を見ると、そんな単純にはいえなくなってきている。それでなくとも過去何でも繰り返される投資詐欺事件はそんな日本人のお人好し加減をあざ笑うものだ。

もちろん、こうした日本人の人の良さは大切にはしていきたいとは思う。しかし、現実問題特に外国の関係では充分心しての臨まなければならない。最近の中韓の反日攻撃を見るとまさにそれを痛感する。

慰安婦問題にしても、韓国側の国を挙げての「性奴隷」キャンペーンは特に米国世論の向けて執拗に繰り返している。最近では日本海とともに東海という韓国が主張しだした名称を米国の教科書に併記するよう地方議会に働きかけている。「嘘も100回いえば正しくなる」ことを実践しているように見える。

安倍首相の靖国参拝でも中韓政府が盛んに日本への中傷作戦を繰り広げている。最近では中国のイスラエル大使が参拝を「日本軍国主義の復活」と露骨に「告げ口」していた。もはやヘイトスピーチ、憎悪に近い。

やり方が日本人の感覚からすれば本当に「えげつない」が、彼らにすれば「言ったもの勝ち」「やったもの勝ち」と割り切っているのだろう。そして、その背後にはお人好しの日本人だから、そんなに文句を言わないだろうという思い込みがある。

欧米の一部マスコミがそれに同調して日本批判をする。愚かな誤解と鷹揚に日本人は構えるとさらに尾ひれがついて拡大していく。日本人のお人好しが災いを広げる。

最近の安部内閣は従来と違って、中韓の反日攻撃には相当しっかりした対応をとっている。特に菅官房長官がこうした動きに俊敏に対応して的確なコメントをしている。海外駐在の大使もしっかりしてきたのは頼もしい。

ただ、日本国内でまだ隙があって日本叩きに甘い風潮が残っている。一部国民さらに特定メディアにその傾向がある。

言論の自由はいつでも守られなくてはならない。しかし別の意図をもって中韓に同調して無批判にこうした日本叩きを黙認するのは大いに問題だ。たとえば現政権の政治姿勢が気に食わないからというのでは本末転倒だ。


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