粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

官邸前デモとテント村

2013-04-13 13:12:45 | プロ市民煽動家

朝日新聞後援?の官邸前デモが50回目を迎えた。朝日新聞はこの節目に注目して、特別報道している。1,400人の参加者は、15万人参加を豪語した昨年の夏と比べたら比較にもならないが、結構「信念」の強い筋金入りの活動家が少数ながらもいるようだ。

朝日の記事では、先頃脱原発テント村に対して国が提訴したことも話題にしている。経済産業省の敷地に市民団体がテントを一昨年の9月から設置し脱原発活動を繰り広げている問題だ。

官邸前デモがこのテント村の活動とは直接には繋がっていないが、思考する方向はほぼ一緒といってよい。デモのプラカードにもテント村を擁護するものが散見する。

テントよりも原発自体が国土の不法な占拠だ」「福島の声を届けるための大事な拠点。国のやり方は姑息(こそく)だ」といったデモ参加者の声。どうも記事内容から朝日の論調はテント村擁護の印象をうけてしまう。

「革命無罪」ならぬ「脱(反)原発無罪」ということだろうか。反原発こそ正義であり、不法行為も正当化される。しかし、他人の敷地を占拠するなど法治国家の日本で許されるはずがない。「福島の声を届ける」などと言われたら、多くの福島県民は「勝手に福島を語るな。」と言いたいところだろう。風評被害にも通じる。「原発は国土の不法占拠」に至っては何をかいわんやだ。

国はテント村の団体に対し1,100万円の損害賠償を要求している。経済産業省の敷地の90m2(27.2坪)を20ヶ月に渡って占拠しているのだから、この金額も妥当なところだろう。保証金300万円、家賃40万円、しかし家賃未払いで保証金没収になる。

以前にも自分のブログ(H24年3月25日)で紹介したが、テント村の「住民」には高齢者が多いようだ。20ヶ月もの風晒しの生活に絶えうる体力には驚くほかない。しかしそれもそろそろ限界だろう。デモ参加者よ、テント村住民の立ち退きにカンパはしないのか。朝日新聞はどうなのか。1,100万円はきつい?