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スズキ・ギャグ。(番外編vol.768)

2015年03月16日 08時22分51秒 | Weblog
ミニスポーツの先駆けとして1986年に登場したスズキ「ギャグ」です。

のちにヤマハYSR50やホンダNSR50がこのジャンルに参戦します。

しかし、この「ギャグ」の場合、

本格的な走りを追求して設計されたものではなく、

あくまでフルカウル・レプリカの50ccミニサイズモデルとして登場したもので、

小さすぎる10インチのタイヤサイズや、

高回転化されていない空冷式の4スト単気筒SOHCエンジンは、

ただ、走るだけのものでした。

正直、加速、コナーリング性能はあまり良くなかったです。

そのコンセプトは「デザインにパロディ感覚を取り入れたファッションバイク」又は、

「遊びゴコロをフルカウル」となってて、

素性がスポーツバイクじゃなかったんですよね。

実際、当時ボクはこの「ギャグ」を数ヶ月ほど乗っていたことがあって、

その内容はよく把握しています。

バイト先の社長が持っていたものをしばらく預かっていたのですが、

まぁ、走りませんでした。(笑)

1速は頭打ちが速すぎて無くてもいいほどで、

4速まで上げても50ccのカブに簡単に抜かれる状況です。

奈良の方までロングツーリングしたことがありましたが、

あまりにも走らないため、とても疲れた記憶があります。

他社がその後、どんどん高性能なミニバイクを開発していく中、

スズキはこの「ギャグ」以降、こういったバイクを作っていません。

GSX-R50Rとか登場してもおかしくなかったと思うのですが、

なぜか作りませんでした。

ミニバイクはあくまで遊びの範囲でしか考えていなかったんですね。

しかし、このジャンルを新たに作り上げたことは間違いないです。

この「ギャク」の登場がなければ、NSR50Rの登場も無かったかもしれません。

ある意味、貴重な1台であることは間違いないですね!