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デ・トマソ・パンテーラ。

2011年08月07日 20時34分44秒 | Weblog
60年代にイタリアのデ・トマソさんとアメリカのフォード社が、

共同で開発したクルマが今回紹介する「デ・トマソ・パンテーラ」です。

このクルマの特長はイタリア製とアメリカ製とが、

混在したパーツで作られてるスポーツカーというところです。

基本的にはシャシーやボディーはイタリア製、

エンジンやサスペンションはアメリカ製と言った感じです。

デ・トマソ社のデ・トマソさんが、

フォード・GT40のイメージを踏襲するスポーツカーを

是非、自分の手で作りたいという願望から全てがはじまります。

元々、イタリアの小さなデ・トマソ社とフォードは親密な関係にあり、

その背景にイタリア系アメリカ人だったフォードの副社長が大きく関係しています。

しかも、このクルマには先代があって、

64年に「ヴァレルンガ」、68年に「マングスタ」というクルマが生産されて、

シリーズとしては3代目にあたるのが「デ・トマソ・パンテーラ」なんですよね。

エンジンはフォード・マスタングに搭載されていた、

5.800ccの水冷V型8気筒OHVエンジンで最大出力は330ps。

のちに同じエンジンをベースに何度もチューニングされ、

最高500psまでパワーアップされています。

レースに使うことが目的だったので、レースのレギュレーションに合わせて、

何度もマイナーチェンジを繰り返していたんですね。

さらに「デ・トマソ・パンテーラ」は、

一般販売もされていたので生産中止までに4.000台近く流通しています。

実は、91年まで少量ではあったのですが、かなり長く生産していたようで…。

ライバルはフェラーリやランボルギーニということですが、

純粋なメーカー車でなかったので、世間的には別物と見られる感じですね。

とても興味深く面白いクルマだと思います。