次は誰の本を読もうかと徒然に悩んでいた時にテレビで直木賞作家の西加奈子さんの作品が紹介され
”村上春樹を彷彿とさせる”という言葉が添えられていた。
ノータイムでこれに決定
直木賞受賞作品の”サラバ!”
各宗教トップの絵が細切れになって表紙を飾っていて、そのカラフルさになんんとなくイコンのようだなと思った表紙
最初はなかなかに痛々しい登場人物にたいし腫れ物てきな印象を持ちつつページをめくっていてあまり気が進まなかった。(気ままに読んでたら何日もかかってしまった)
しかし後半から一気に火が点いて下巻は一日で読了。
強すぎる能動的な個性に対し、徹底的に受動的に生まれ育った主人公
イスラム教からコプト教、仏教、ユダヤ教、新興宗教(サトラコウモンサマ)まで様々な宗教が絡み合う。
個人的に宗教と信仰する人に関心があるので、そこのところが興味深く
かといって肩肘張ったものでもないイマドキ感
個人的には村上風味は感じられなかったが、これはこれで印象的な物語かなと。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます