eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

こんなのもあった当時の写真

2020年01月21日 | eつれづれ

3.3kV、三相260kW電動機の回転子、こんな状態でも稼働しているが全部が油まみれベトベト...メンテに出して、取り出した所で確認のため撮影。

リニアモーターのメンテ...富士電機製。

移動台車の裏にあるコイル破損確認。

コイル予備品。

リニアモーターの固定子は架台にセットしたアルミ板10mm程度あったか...強力な磁力の吸引で取付ボルトが緩み飛び出し移動するコイルに引っかかる。
どうしても緩みが出てくるので適宜の増す締め確認は必要。
モーター駆動はサイリスタ位相制御。
写真を見ると85なので、もう35年も前の出来事。

景気動向、消費税UPの影響は...

2020年01月20日 | eつれづれ

2020年の景気、「悪化」と見込む企業は37.2% 過去3番目に高い水準
2019年11月18日~30日にかけて、全国2万3678社を対象に、19年の景気動向および20年の景気見通しに対する企業の見解について調査を実施し、その結果を発表した(有効回答企業数は1万46社)。
19年12月9日に発表された7~9月期の実質GDP成長率2次速報は、前期(4~6月期)比0.4%増(年率換算で1.8%増)となり、4四半期連続でプラスの成長となった。
省力化投資などの設備投資や公共工事、五輪関連の建設需要などに加え、消費税率引き上げ前の駆け込み需要も好影響を与えた。
一方、相次ぐ自然災害や世界経済の動向、人手不足の深刻化などの懸念材料もあり、業種や地域で景況感に格差が生じている。
19年の景気動向は「回復」局面であったと考える企業は3.7%となり、2年連続で1桁台となった。
「踊り場」局面とした企業は47.1%と半数近くにのぼったほか、「悪化」局面とした企業は31.2%と前回調査(2018年11月調査)から14.0ポイント増加し7年ぶりの3割台に上昇した。
20年の景気見通しについては、「回復」局面を見込む企業は6.8%で、2年連続で1桁台となった。
「踊り場」局面になると見込む企業は32.8%と、前回調査(38.2%)より減少したものの、「悪化」局面を見込む企業は37.2%で2年連続で増加し、過去3番目に高い水準となった。
景気の先行きについて、1年前より厳しい見方を強めている様子がうかがえる。
20年の景気への懸念材料として挙げられたのは、「人手不足」が46.2%で最も高く(3つまでの複数回答)、以下「中国経済」(34.8%)が3割超となり、「原油・素材価格(上昇)」(24.9%)、「米国経済」(22.8%)、「消費税制」(22.1%)が続いた。
そのため、景気回復のために必要な政策についても「人手不足の解消」が39.6%(複数回答)と4割近くにのぼりトップとなった。
ついで、「個人消費の拡大策」(33.8%)、「所得の増加」(31.3%)、「公共事業費の増額」(26.7%)、「個人向け減税」(26.5%)という結果になった。一方で、災害に対する政策を重視している企業も見られた。
今後の景気回復に必要な政策
今後、減速しつつある経済を再び上向かせるための施策として「政府は人手不足の解消や海外経済のリスクに対応した政策を進めるとともに、災害対策に資する政策も進めることが重要となろう」と分析している。

平成14年4月1日~△◯□保安教会も保安管理費(保安業務受託手数料)の値下げを行った。
バブル崩壊して経済悪化、倒産続出、経営も厳しくなり保安管理費の負担も経営者にも目立ってきて、泣く泣くダウンした経緯があった。
今は、更なるダウンは無くそのまま推移したが、不景気になると経営者は何をやっているのかも判らず(コミ不足?)、何の為に支払いしているのかと...目立ってくる様だ。
法律、法規も無く自由競争なので、少しでも安く金額提示の見積書が来ると直ぐ浮気するのも不景気ならではの現実。




電気屋、冥利に尽きる経験

2020年01月19日 | eつれづれ

66kV.2回線送電線ACSR125sqより分岐してストラクチャーより自家用変電所へ。
当時は大きな面積を要した。

最初に入るのはラインスイッチ(72kV.800A線路開閉器)で圧縮空気で開閉。
右下はアレスター(84kV.10kA避雷器)で長いデスコン棒で開閉)

左は電力MOF(計量器)、右はGPT(66kV.200VA*3接地変圧器)。

制弧しゃ断器(72kV.800A.2500MVA.日立CCB、油入)で左の碍子が圧縮空気でドドーンと回転。
次段はブッシングCT(100/5.40VA変流器)。

66,000V/3,300V.7500kVA変圧器(65.6A/1,310A.日立)。
右側が3,300V側の油入しゃ断器(7.2kV.1200A.250MVA)。
当時は侵入防止カバーなど無くイタチが入りドガーンと短絡、爆発して碍子バラバラ全停電の憂き目。
しゃ断器交換まで仮に棒つなぎで受電。

屋内に入って3,300V側の断路器(DS)、上部にGPT(3.3kV.200VA接地変圧器)。
高圧ケーブルの立ち下がりはコンデンサ、リアクトル設備に行く。

特高変電所の制御操作盤で3.3kV側は全て油入しゃ断器。

継電器盤は全て誘導形でUVR.OVGR.OCR.OCH.GR.RDFが有った。
新潟地震では66kV側の電圧変動がハンパ無く、フィダー2回線の高圧電動機3.3kV.260kW、4台がグォーンと一斉に唸り出し、たまたま変電所に居たこともありコリャーだめダーと66kVの主しゃ断器(CCB)を切った。
周波数計、1.2次の電圧、電流、電力計も、とんでも無く上下に振れた...初めての経験だった。

当時は電力変電所と専用電話で毎日の使用量等の電話報告があった。
生産設備のメンテ、トラブル修理を含め電気主任技術者他、電気課員4名がいた。
24時間、3交代勤務だったが景気悪化と共に人員を、減らし毎時の電力管理システムをS58.4月に導入し以降、夜間は無人変電所となった。
3kV側で感電事故もありOVGR(軽故障).DGターゲット表示あったが何故か当該フィーダしゃ断器は動作しない...後日に不動作の事故調査をしたがナント...今さらと...。
高度成長、不景気、バブル経済...何でも経験させてもらって今は、ボランティアの電気保安管理技術者として高圧受電事業所の管理、定年など関係無し、未だに社会貢献?している針金電気ヤでした。

在職中、最後の工事に係わった設備で高圧電動機4台が可動。震災時は、まだ無かった。
他に主なのもには別棟にサイリスタ(SCR)の電解設備、約5,000kVAがあった。
日本では電気料金高く、この様な多くの電力を使用する工場は先が見えていた様だ。



回想パワーステーションさん!

2020年01月17日 | eつれづれ

えぼし型66kV鉄塔の構造図面...昭和43年だったか...CAD等無く全部ドラフターでの手書き。
現場での図面を廃棄せず奇跡的に、まだ手元に残っていたもの多数。
鬼の角2ヶ所にグランド線が張られる。
当時、県境近くにダム建設があり銅60sq電線と碍子だけ撤去し鉄塔は、そのまま4基程度、湖面に沈んだ...もちろん近くの集落も同じ運命となった。
新ルートは当然、湖面より上部の山に設置した。

154kV長幹1連碍子耐張姿図。右下は耐張クランプ。

同じく長幹2連耐張姿図。