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誰も責任無しの大岡裁きか?

2020年01月29日 | eつれづれ

原因特定できず 首里城火災 収集資料の損傷激しく 沖縄県警が捜査終結
首里城正殿などが全焼した火災で沖縄県警は29日、「火災原因が特定できなかった」と発表した。
発生から約3カ月で捜査が終結。
県警捜査一課は「防犯カメラ映像の精査、関係者の事情聴取などの捜査結果から現時点で放火などの犯罪に該当する事実は見当たらない」とし、「火元とみられる正殿北東側から収集した資料からも出火原因の特定には至らなかった」とした。
県警は火元とみられる正殿北東側から配線などの資料を収集。科学捜査研究所で調べたが激しく燃えた状態で原因特定に至らなかったという。
那覇市消防局は昨年11月8日に実施した会見で火元とみられる正殿北東側の電気配線にショート痕の可能性がある破断が見つかったが、損傷が激しく「原因特定は非常に困難」との見方を示した。

原因調査には各界の専門技術者等も入り、やったものの結局は火災の証拠は出なかった。
当時、針金電気ヤも火災発生原因の推測はしたが、マスコミ火災情報が少ないのでハッキリした事は不明の結論。先のブログでもUPしていたが原因は判らないだろうと!。
下記の情報があれば、もっと詰められたはずだが。
①電源元は屋内電気室、それとも屋外キュービクル...何カ所。
②変圧器より漏電警報器の情報はあった?。
③24時間絶縁監視装置メール発報(漏電、停電)あった?。
④そもそも③は付いていた。
⑤③あれば、何カ所に同時発報する設定にしていた。
⑥③あっても無反応だった?。
⑦主電源ブレーカは火災、前後トリップした?。
⑧誰がPAS開放した、それとも付近が停電した?。
⑨電気保安は外部委託(個人、教会)、それとも選任市の職員?。
⑩直近の定期点検は何時やった。
⑪分電盤のブレーカ古い、漏電ブレーカあった?ブレーカトリップ状態も不明?。
⑫現場でのスパークで一気に燃え上がった印象だが、電源取り出しから負荷までの距離は?。
丸焼けでは分電盤、ブレーカ、負荷機器も溶けて原形を留めていないので原因特定に至らず...リスク管理、誰も責任無しの無難な裁定となった様だ。

キュービクル内の動力主ブレーカ。

負荷側の電磁開閉器接点不良にて電動機単相運転、...サーマルリレー動作するも接点溶着、切れずに過電流継続して電動機の配線溶着短絡、爆発。

主ブレーカも爆発電流を切る事が出来ず溶着して...LBSも開放せず...この延長に丸焼け火災となる運命なのか。
漏電ブレーカ動作点検は月1回とあるが誰もしない、ブレーカもサッパリやらない現実。
常時、オン状態なのでバネ、接点部もヘタるのか。