eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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昔の受電設備続き...

2020年01月12日 | eつれづれ

責任分界点柱上機器は碍子形の開閉器で制御線が見えるので電気室内の地絡継電器(GR)で自動開放していた様だ。
真下は道路で車、人が往来だれも上など見ない。
ただ、雷などで爆発、碍子飛散落下など人身事故もあったので、今の鋼板PASとなった。

電気室内の地絡継電器で地絡電流整定は0.2Aとなっている。
まだ方向性地絡保護継電器は、安い設備で付いて無かった。(必要な物はZPC.DGR)

主油入遮断器(OCB)他、分岐用は4台ある。電灯、動力、高圧進相コンデンサ、夏季動力。
高圧の配線は銅棒で赤.白.青の色別施工していた。
タンクの丸穴は油レベル確認用。

高圧受電盤の上部には断路器(DS)があった。

計器用変圧器(PT)。

高圧進相コンデンサの調整用油入開閉器(OS)。

このフレームで組んだ電気室が主流...変圧器群、冷房動力変圧器含めて1500kVA程度はあったか。
今は設置スペース、安全対策で高価だがキュービクル式が主流となった。
もうパイプフレーム組んで電気室作れる工事屋もいなくなった。

今改めて写真を見ると油入り機器が昔からあった流れの延長だった。
真空遮断器が出る直前には極小油量遮断器(Tシャルタ)(TCB)、富士電機製もあったが、程なく時代はVCBオンリーとなった。
まだ現在も変圧器は乾式より安価な油入変圧器だが...。

針金電気ヤも当時はペイペイで保護システム、継電器試験も経験無し判らなかった。
竣工試験等は△◯□保安教会で実施、ただ見ていただけ...当時は、すごい此が本物の電気技術者、そのものと思った。

もう当時の先輩電気技術者達も当の昔に三途の川を渡ったが今も昔も変わらないのは電気は便利だが危険、それと3本線か!オソマツ。