eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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今までの机上の空論?で無く実際の交流耐圧試験リアクトル使用の例...。

2023年07月15日 | eつれづれ

リアクトル1台を追加した例図。

高圧ケーブルC静電容量をリアクトルL遅れ電流で相殺している事が判る。

リアクタンス(コイル)L遅れ90°、キャパシタンスC進み90°は理想で現実はならない。

 

使用している耐圧トランスとリアクトル銘板。

容量は多種あるが当然、kVAが大きくなると高価となる。リアクトルはHヘンリー単位でなくkVAである。

高圧ケーブルが長く静電容量があり、二次側充電電流も大きい。

この仕様のkVAを使った場合は③で10,350V.10分間印加の交流耐圧試験をやる事になる。

②では耐圧トランス150mA(15A)定格なので容量オーバーでNG。

①は一次入力コンセント電流が37Aなので論外。

③はCをLが相殺して電源電流は1.0 AなのでOK。

CVorCVT高圧ケーブル等は一括、1本ずつ等に分割して耐圧試験可能だが、高圧発電機、高圧電動機は内部でコイル接続されているので、全て一括で耐圧試験するしか無い。

よって交流耐圧試験の場合、耐圧トランス1台にリアクトル数台、並列にする必要が出てくる。

 

 


共立電気計器(株)IorロガーKEW5050と電源品質アナライザKEW6315で比較してみた。

2023年07月15日 | eつれづれ

左:共立電気計器(株)電源品質アナライザKEW6315+電流クランプ8146

右:共立電気計器(株)IorロガーKEW5050+電流クランプ8146

AC100V、ホーロー抵抗1、000Ωで計測したもの。

教科書的には位相0°の同相だが、2計測器とも0°ではない。

現場測定はメーカー試験データ(位相±0.02%)の100~1000倍程度のアバウトな結果の話か。

教科書のベクトル図は現実とは異なるが、面倒なので±90°と記載されている。

物が無いと比較も出来ないが...参考までにホーロー抵抗で確認してみた。

活線メガー値も1,000Ωでは、桁が1つ無いので0MΩである。