eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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寄生抵抗、寄生インダクタンスは素子に存在する寄生虫...この考え方では現場試験など虫だらけか。

2023年07月14日 | eつれづれ

寄生抵抗

回路中に存在する抵抗であるが、設計者が意図的に追加したものではなく、回路素子や配線の接点によって自然に発生するものである。

寄生抵抗は回路の電気パラメーターを変化させることがあるため設計上注意する必要がある。

寄生インダクタンス

同様に回路中に存在するインダクタンスであるが、設計者が意図的に追加したものではなく、回路素子自身や配線の長さや形状によって自然に発生するものである。

寄生インダクタンスは磁束の遅れや電圧の調和波などを引き起こすことがあるため設計上注意する必要がある。

ChatGPTの回答。

 


何故、Iorが理想的な90°進み、90°遅れにならず0mA≒とならない根拠回答。

2023年07月14日 | eつれづれ

 

何故、Iorが理想的な90°進み、90°遅れにならず0mA≒とならないのか。

メーカーの回答:

・コンデンサ、インダクタ(コイル)では、理想値±90°の位相差にはなりません。

コンデンサではESR(寄生抵抗)、ESL(寄生インダクタンス)、インダクタでは巻線間容量、抵抗成分(導体、渦電流、  ヒステリシス損失)が各特性値とは別に生じています。

また、これらを接続している 設備にも、同様の電気的特性の誤差が生じます。

そのため、アナログ回路で構成した検証回路では、必ず誤差が生じます。

この誤差量が 大きいほど、Iorは理想値(0mA)から大きくずれてしまいます。

また、これにクランプセンサと5050本体の仕様に記載している測定誤差が加わることに 注意してください。

なお、弊社5050の製造設備では、デジタル制御の校正器を使用し、電圧電流の位相差を ±0.02°範囲内に調整した設備で校正を行っております。

図示、エクセル計算だけでは、イメージがわかないと思うので写真をUP。

共立電気計器(株)IorロガーKEW5050他、リアクタンス(コイル)、1kΩホーロー抵抗、各コンデンサの配置。

これで納得?現場試験の10,350V.10分間印加の交流耐圧試験など、無事何事もなく終われば良い程度のアバウトな試験で良い事が判る...継電器試験も同様。

次は、交流耐圧試験でC>Lの逆電流パターンの電源容量変化エクセル計算...キリが無く続く現場考察。