eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

高周波誘導加熱炉トラブル

2012年11月02日 | eつれづれ
左側がトラブルにて取り外した高周波誘導加熱炉の漏電検出ユニット。右がメーカーより取り寄せた新品のもの。メーターはmAの表示で湯漏れの検知で主回路を遮断する重要な基板。

USA製品なので基板等もアバウトだが、30万円也と高額だ。

交換完了にて加熱炉運転して動作の確認OK。毎月これのメンテを高圧の保安管理と一緒にやっており...メーカー曰く、20数年では寿命との見解。炉は75kWのパワーがある電気炉でボランティアメンテも行ったり来たり大変だ。



シンドラーエレベータ事故

2012年11月02日 | eつれづれ
ブレーキの故障なのか...バランスウェイトの重さでスルスルと上昇してしまったのか。
電動機が正規に回転したのなら体など、ちぎれるだろう。安全装置の別途工事は800万円程度かかり工期は2週間で、その間使えないか。これでは、ほとんどお金かけない実体の様だ。

4階建ての新設、保安管理物件工事でのエレベータピット内部。

側に立て掛けてあったドアパネルにオムロンのマイクロスイッチがあった。単品は非常に安い部品だがドアの開閉確認用か...こんなもので現物確認をやっている??...これはドア閉の途中にドアに触れた場合、開に反転させる為に検出しているもの←コメントあり。



直線接続がある直流耐圧試験

2012年11月02日 | eつれづれ
12日に受電する高圧ケーブルの直流耐圧試験を実施する。

高圧ケーブルが足らず途中、直線接続した部分。

キュービクル側の高圧ケーブル端末部分より20,700V.10分間印加する。キュービクルの設置は6日に予定。

直流耐圧試験の印加グラフで左が電圧、1目盛り10,000Vライン。右側は漏洩電流で直流検電器にて印加電圧確認した時に大地へ漏れた...漏れ電流大きく振れる。

直流耐圧試験で漏れた電流は0.01μAで端末処理等は完璧だ。tanδ値も当然0となる。これで高圧ケーブル施工した工事業者も安堵。

高圧ケーブル直線接続キット...施工中の画像もあるが、ここでは省略。

教えてgooより抜粋:
高圧ケーブルは導体と遮蔽銅テープ(導体)との間に絶縁体を挟む形になっており正にコンデンサと同一の構造です。その為、直流試験を行うとケーブルが蓄電します。
この蓄電能力を、どれだけ保有しているのかを直流試験では測定します。良いケーブルほど、短いケーブルほど、直ぐ蓄電し電流は流れなくなってしまいます。逆に、悪いケーブルほど長いケーブルほど、電流を流し続けます。特に悪い物になると蓄電できずに漏れ続け時間と共に電流量が増えていくものまであります。←電圧が安定せず、上昇も出来ず比例して漏れ電流も不安定となる。こういった特性から直流試験では不良の判別が出来ると同時に試験を途中で止めケーブルを破壊させず端末処理のやり直しができます。←人間が加工した所が一番の原因か。しかし交流試験では常に電流は流れ続ける為、電流値では把握できないので不良の場合はケーブルまで破壊してしまいます。←高圧ケーブルが本来、持っている静電容量Ic(対地静電容量成分電流)のmA値が不安定となる。これではケーブルも新たに引き入れ直す必要があります。←今の端末キットではマズ作業者による処理不良は無い(工事者の名誉のため)。こういった事からケーブルに余長があれば一番不良の出易い端末処理のやり直しを直流試験なら出来るというメリットがあります。