(半紙)
木簡の一節「如品約十」
筆はお気に入りの小筆、蠅頭小楷。
「品」は、四角が三つ、同じにならないように表情を変えてみる。
上の「如」の口とも似ないようにと、たぶん無意識に。
「約」は、隣の「如」と大きさが似ないように、細めに。
「十」は、全体の白の余韻を意識して、墨量は大目に、形は小さく沈めてみたなり
臨書は、文字の造形だけでなく、余白、余韻を見る、感じることも大事、と
私の師はよくおっしゃっておられて。
その感覚というのは、文字の形や線だけを見ていては得られないような。
文字のまわりの空間や、文字と文字との響き合いを感じるトレーニングも大事なり
文字は文字だけでは生きてこないっていうか、
文字を支える空間があって、そこで響き合うことで、
その作品が生きてくるのかなぁ・・と
たぶんそれは、人と人の関係もまた似たり、とな
人も、人の中にあって個性が埋もれるのではなく、
人の中で、個性が伸び伸びと生かされる関係は、素敵だな、と
さて。
今日は別枠(↓)で、母とやっている書道教室のご案内をば。
こちらもお立ち寄り頂ければ幸いです。