心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

白髪三千丈になろうとも

2011-09-22 | 漢詩

                      (半紙)

 

 

先日に続き、母の作品。

李白の有名な五言絶句「白髪三千丈」

 

 白髪三千丈  白髪三千丈
 縁愁似箇長  愁に縁って箇(かく)の似(ごと)く長し

 不知明鏡裏  知らず明鏡の裏(うち)
 何處得秋霜  何れの處にか秋霜を得たる

 

意味は・・

 

我が白髪は三千丈(約9km)にもなった

あれこれ心配し過ぎたからだ・・

しばらく鏡も見ずにいたら

いつの間にか秋の霜が頭に降りてきてしまったのか  って感じかな

 

 

李白のやりきれないような、切実な胸中に共感するところがあるのか、

母はこの詩が好きなようで、よく書いていて 

 

どの時代、どこで生きていようとも、人それぞれに山あり谷あり。

 

でも、人生に何もないのが当たり前じゃなくて、何かがあるのが人生だって思って

李白のように憂い嘆くより、無条件に生命を受け入れつつ、

あっけらかんと、なんでもござれ~って開き直って生きたいでありんす 

 

コメント
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