心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

書は線なり、線は人なり

2010-06-10 | 書の話
                                (半紙1/2)

久々に山頭火の・・ 「どうしようもない私が歩いてゐる」

一昨日の絵手紙教室で、細くてやわらかい羊毛の筆で書かれた
遠藤さんの作品を参考に書いてみたなり。
あ、私は細いかための面相筆で。か細くてちょっと軽いけど・・。

遠藤さんは書道教室にもいらしていて、先日の 蘭秀会展 での作品はこの2点。
細い字でも、ぶっとい線でも、生き生きとしていて 


  
武者小路実篤の詩


甲骨文「無」


書は人なりって言うけれど、書は線なりって思う。
線は、その時その瞬間を生きている自分の鏡だって思う 

美しい楷書と言われるものの魅力も、形よりもまず線なのだと思う。
だって、形にばかり囚われていては、生きてる線は書けない。

まずは・・
激しいものは激しいままに
弱い心は弱いままに
無器用な自分は無器用なままに
迷いながら迷ったままに書けばいいんだって思う 

そこから見えてくるものを頼りに、なりたい自分、書きたい線を探すなり。

いわゆる級とか段とか、それはそれで、ある時期の励みにもなるけれど
自分をもっと知りたくなったり
もっと自分を喜びたくなったら
「自分の線」を探してみようではあ~りませぬか 

書の魅力は、線なのだから。
そして線の先に、造形は自然と生まれるものなのだから。

そう・・つまり、書は線なり、線は人なり、とな 


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4 コメント

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まさに・・・ (がゆう)
2010-06-10 01:42:24
たまたまこのブログを見て何かの縁、と思って行った「蘭秀会展」、行ってよかったです。
展示を見て、わっ、ホンモノだって思いました。
お礼のハガキまで頂き、ありがとうございました。
「書は線なり」同感です。
今、十二支の書を書いているところですが、選ぶ筆によって線は変わってくる。同じ筆でもさばき方、持ち方によって線が変わってくる。
自分のイメージにあった線が出た時はサイコーですね。
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Unknown (mimi)
2010-06-10 16:10:46
沙於里さん
ほんとに、形にとらわれすぎてばかりいる自分に、はっとしました。
最近なにをどうしたいのか・・・・・分からなくなり、随分落ち込んでいました。
迷いながら迷ったままに書く?う~んあれでいいんだよな~・・・・うまく表現できないけれど、競うわけではないのだから、自分の線を求めて書いてみよう:::::今日のブログに感謝よ。
書を楽しめそうな自分がみえてきつつありますぅ
好きな事を楽しもう そうだそうだ
返信する
がゆうさん (沙於里)
2010-06-10 23:09:13
コメントありがとうございます♪
蘭秀会展、ブログからお越し下さったんですね。ありがとうございました。
芳名帳に(ブログ)と小さく書いてあったのでお便り致しましたが、ご縁に感謝です

十二支を書かれてるんですかぁ。。色んな書体でとか? 
ほんとですね、選ぶ筆、使い方、墨の濃淡、紙、その時の自分のコンディションによっても線って変わってくる。
その響き合いの中から自分の思う線を探すのに1枚、また1枚・・と、止まらなくなるんですよね。

なんだかうれしいです。今後ともよろしくお願いします♪


返信する
mimiさん (沙於里)
2010-06-10 23:14:37
れれ・・落ち込んでいたんですか。。
でもちょっとでも励みになれたら嬉しいです。
誰かに評価されるためじゃなくて、自分と向き合うために書く、それが書することなんじゃないかなって思ったり・・

お互い、好きを信じて、まいりませう。
返信する

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