高次脳機能障害の母がいる老健で、
来月母も参加する「つなぐ展 母から娘へ」の作品制作現場
父が、今を生きているという思いで「今」を書いてもらったら?というので。
小筆、細めの筆、中筆、太い筆、4本を並べて、
力強い調子で「今!」って思って書くとしたらどの筆で書く?と質問。
「そうねぇ、じゃぁこの筆で」と選んだのは、いつも愛用していた仿古堂の雅という中筆。
私としては太い筆を選んで欲しかったんだけどね
運動能力は気力にも影響するわけで、初めは何枚書いても小さく書く。
スパルタな私は何度も、「お母さん、今~!って強く思ってみて~」と。
さて、どんな「今」ができたか、9月の展覧会でお披露目します
横で眺めていた父が、
「それともう一字書いてもらおう。 悔・・お父さんと結婚して後悔しているだろうから」。
「そんなことないと思うよ、お母さんに聞いてみたら?」
で、母に直接聞いてみた。
「そんなことないわよ、でも瞬間瞬間にはあるかもしれないけど 」
普段、頓珍漢な会話も多いのに、こういう質問にはいつも的確なのであ~る
「ね?お母さんは後悔してないよ、後悔があるのはお父さんじゃないの?」
というわけで、選手交代、父が「悔」の字を書く。
「やっぱりお母さんの線には敵わないな」
線だけではない。
私も父も、今も昔も、母には何もかにも、敵わないのでありましたとさ
地元では、国道の冠水で歩行者が流される事故がある程。
自然の怖さを実感しました。
父はすんなりと筆を持って書き始めて。
みんなが素直な気持ちになれる、こんな時間がいとおしいです
母の「今」、雅印を押したら、なかなかいい感じです(^_−)−☆
楽しみにしております。
お父様の「悔」の書き始めの部分、
とてもステキで~す。