心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

壷中日月長(こちゅうじつげつながし)

2007-09-08 | 禅語・般若心経



この語には諸説あるけど、だいたいはこうだ。
中国の費長房というお役人が、仙人に誘われて壷の中に入った。
その中はまさに桃源郷。費長房は仙人に頼み込んで、多くの仙術を学ぶため、
その中に十日間滞在し、楽しく充実した時間を過ごした。
仙人から護符を頂き現世に戻ってくると、なんと十年が経っていた、というもの。

転じて、天地(壷中)は広く時間は悠久であり、自分の心次第で今を楽しむことが
できるというものだ。足るを知って道を楽しむべし~という意味。

楽しいと時間が経つのも早い。
最近は楽しくなくても(?)年を重ねるごとに、一年が早くて困ってしまうけど。

現代は派遣社員という働き方がある。
だいたいが短期か、長期でも約束されたものではなかったり、ボーナスも交通費もなく、
言ってみれば不安定な状況でもある。
まあ、それでも、もちろん働く側にもそれなりに色々とメリットはある。
たとえば、合わなければ次の職場を探せるとか・・。
でも、果たして、それはメリットなのか。

住めば都ということばもある。
人間関係も、長く付き合ってみないとわからないこともたくさんある。
合わないからやめる、を繰り返していると、だんだん合うものがわからなく
なってくるような気がする。自分がわからなくなってくるような気がする。

今ある壷中で、自分らしくいられる方法は必ずある。
あれこれ不満を見つける前に、自分の心と向き合ってみよう。

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