心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

無心の中に流れる時間

2016-02-04 | 禅語・般若心経
                      「無心」   (半紙)


仏教での「無心」は、妄想や邪心を離れた心そのものを意味するそうな。
イメージとしては、心静かに集中するというか、そんな感じもして。

一方、「無心に遊ぶ」という場合には,無邪気なことを意味するそうな。
あるいは、「お金を無心する」という場合には,遠慮せず物品,金銭をねだる、と。

書では仏教の「無心」を思って書くことが多いような。
はて、私の無心は如何に 


今日は、腰を骨折中の父も一緒に、母のいる施設を訪ね、
久々に近くのお寿司屋さんへ。

ここ数年、色々なことで全身全霊、本気の真剣勝負で喧嘩したり
お互い激しい感情をぶつけあってきた父と私。

何度も母に「美味しい?」と聞く父を見ていたら、
母は身を挺して、父と私にこんな穏やかな時間を与えてくれたのかなと思えてきて。

そんな中、書くことが楽しくて仕方なかった頃、
自分の周りの「気」を集め、集中に呼ばれた緊張感と高揚感を思い起こしていた。

そこにもここにも、「無心」があったような。


さて、今日の1曲は、Hindi Zahra の♪Stand Up




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日々是

2016-02-04 | 禅語・般若心経
                         「日々是好日」 


2007年から何年も、毎日欠かさず更新してきたこのブログ。

あの頃は、毎日作品を書いたり、その拙い作品と向き合いながら
夢中になって探していたような。

それは、母や父に届けたいものだったんだと、
今更ながらしみじみ思う。

諦めかけていたけれど、
希望を捨てずに、また探すことを始めなきゃ。

高次脳機能障害となった母。
認知症とは違うのは、根っこなる感性が残っているということ。

ただ、思いや言葉を構築、構成することができなくて
本人も歯がゆいことだろうと思う。

母と20数年続けてきた書道教室、母不在で心細いよ~と言うと、
「大丈夫よ」と言ってくれる。

「楷書や行草も、ちゃんと勉強しとけばよかったな」と言うと
「そうね、でももう遅いけどね」なんて、言っちゃってくれたり。

この「日々是好日」を見せたら、「相変わらず読みにくいわね」。

そう言われた私の表情を見て、
「でも、あなたにはあなたしかない感性があるから」と
励ましてくれたり。

また、母に褒めてもらいたいから
作品を書こうと思う。

書いて描いて、書きまくりたいと思う。

そう思えるようになってよかった。


今日の1曲は、星野源の ♪日常




コメント (6)
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