心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

抽象絵画の行為は

2014-09-19 | 前衛・抽象

16日、午前中の絵手紙教室を終えたあと、友人と横浜までお出かけ。

東急東横線日吉駅から徒歩5分、住宅街の坂を登ったところにある Casaさかのうえ
9月30日まで開催中のThe Act of paintingへ。

会場は、建築家岸本和彦氏が設計されたそうです。
緑に囲まれ、木のぬくもり、風、意外性のある贅沢な空間、とても心地よかったです。

ギャラリーは、道路から階段を上ったところに、そんなに広い空間ではないのですが
白で統一されていて、低い位置にある窓からは植物の緑が覗きこんでいました。



初日のこの日、キューレーターの加藤義夫氏による「抽象の文化背景について」という
ギャラリートーク&ディスカッションがあり、わくわくしながらお話を伺いました。

  抽象絵画とは、何か。思考や概念、本来抽象的で目に見えないものが、具体的な形をとって
  目に見えるようにされたもの、あるいは、世界の現実と絵画の世界の繋がりを放棄した時、
  絵画を構成するものは、点、線、面、色彩の多様な組み合わせで構成された絵画といえる。
  さらに、精神的な世界を視覚化したものともいえよう。


そして、作家の側からの「絵画における行為について」は、

  私たちが「絵画を制作する」行為の本質は、最もシンプルな言葉で説明すると
  「絵画の中でのみ真実が明らかになる」ということ。私たちにとって真実とは、
  身体性をともなった抽象表現です。(中略)・・そのとき私たち画家が意識を
  昇華させる絵画制作という「行為」と意識と無意識の間を行き来する心の動きは
  呼応しています。

・・と。(当日配られた資料より拝借)

つまり、抽象絵画の行為は、目に見えないものが画面の中にいたり
逆に画面から出てきたりしながら、それを具現化していく作業だ、と。

なるほど~。  
抽象はわからない、という感想をよく耳にしますが、
まぁそう決めつけないで、想像の翼を大きく開いてみてはいかがでせう~ 

今回私が一番拝見したく、お会いしたかった中村眞弥子さん の作品は
ミラクルに私のハートのど真ん中に、ぐぐぐっとくるのでして。

HPにたくさん作品が載っています

眞弥子さん、この日は無地の紺のお着物に、
ご自分用にと手書きされたという素敵な帯をされていて 



会場には、全然違う雰囲気の眞弥子さん製の帯をされた方もいらはいました。

階下のギャラリーでそれぞれの作家さんの作品解説を伺った後、オープニングパーティにも
図々しくもお邪魔してしまい 

繊細で手のこんだお料理の数々でおもてなし下さったのは、日本料理家の豊田恭子さん。
超美人~ お料理も愛情を感じる美味しさでした。
サイトにお顔が載ってたので、載せちゃいましたたた・・NGでしたらご一報下さい 


こちらの会場で以前、陶芸家の方と器と食のイベントをされたそうです。
その模様は⇒こちらから

2時前に到着して、気づくとあたりはうす暗くなり始めていて。
濃密でしあわせ~なひと時に、友人と二人して楽しかったね~と何度も。

新しい発見や刺激を頂けたので、来月の展覧会作品、まだまだがんばりま~す
コメント (12)
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