心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

社会は感性が作り上げていくもの

2008-11-13 | 山頭火・放哉・良寛
                          (半紙)



昨日発表された定額給付金。
このブログで政治問題を書くとはあまり思っていなかったけれど、
もう空いた口がふさがらない今の政府の、そして何よりも昨日の総理の
会見での態度には 

新聞やテレビや様々なメディアから流れてくることばは、全てではなく。
けれど受け手に引き出しがなければ、そのままを鵜呑みにしてしまう怖さもあり。
知らなければ、疑問も反論も生まれないわけで。

私たちは今、実はすごく不自由な世界に生きているような気がする。

アメリカの大統領選挙を見ていて、個人がしっかりとした意見を持って
お互いが否定や拒絶するだけではなく、議論できる環境というのは羨ましいなぁ・・と。

日本では、会社や人が集まる所では、宗教と政治の話はするなと言われているらしい。
それがスムーズな人間関係の基本だと。

当たり障りのない関係を、本当にこれからも続けていった方かいいのかなぁ・・。
不自由さを感じながら、感じるままを言葉にすることができない社会の未来、
あるいは、目先の不安さえなければ疑問も議論も生じない日本の未来は、
この先、どんな問題を抱え込んでしまうんだろう・・

あ。でも最近は別な意味で、自己主張の多い方々も多いわけだけど。。


私は社会っていうのは「文化」=「感性」が作り上げていくものでもある、と思う。
そして文化っていうのは、私たち一人一人が感じ、育てていくものだと。。

文化も社会も、忘れちゃいけないのは「共感」・・かなって思う 

イラク戦争が勃発する直前にイラク入りした筑紫さんは、現地の人々の日常生活に
入り込んで取材をし、何を伝えたかったのか・・

イラクが爆撃されて後、アメリカ兵ではなくイラク兵をスタジオに招き対談をし、
何を伝えたかったのか・・

イラク兵の「イラク人も世界と同じ 人間 だということを知って欲しい」という
当たり前のことばが、胸に残った。


今日の1枚。
「案山子もがっちり日の丸ふってゐる」 by 山頭火


この句を詠んだ山頭火の思いとはちょっと違うかもしれないけれど、
日本人の持っている「感性」がよい方へ向かうことを願いつつ・・

天国の筑紫さんと、こんな会話をしましたとさ 
なんだかとりとめもない話を長々と・・最後までお付き合い下さり謝々

コメント (2)
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