BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

足らん?

2016年03月10日 | 映画
 日本が大好きだというハリウッド映画監督〔喰えんてぃん・足らんてぃーの〕いや失礼、
〔クエンティン・タランティーノ〕監督の「ヘイトフル・エイト」を観てきた。本作は
70mmフィルムで撮られた作品ということだ。だが日本のシネコンは今やデジタルプロ
ジェクター上映。かっては日本の大きな都市の劇場に1館くらいは在ったかも知れない70
mmフィルム映画上映館、今や1館も無いだろう。そもそもが35mm映写機を2台使って
の交互上映映写機空間に、70mmもの大型映写機を設置するのは難しかった筈だ。
 いまやアメリカでも70mmフィルムで撮られる作品は極めて少ないだろうし、しかも
ほとんどがデジタル上映だ。
 ただネットで調べるとアメリカにはまだ100館くらいな70mm上映館が在るらしく、
わざわざそこへ足を運ぶ客もいるようだが、さすがに映画大国というべきか。
 して70mm映画は35mm映画のフィルム映像画面は2倍以上。だからと言って作品の
良し悪しが2倍になったり半分になったりするワケではない。まあ映画は80パーセントが
「脚本」で決まるのであり、決して機材自慢になったりロケーション地自慢になるのはスジ
違いなのは言うまでもない。
 で本作、1寸先はどうなるか分らない吹雪に閉じ込められた8人の密室劇。この作品の
予告編つくりは難しかったに違いない。ハイライトシーンはネタバラシになるからね。
タランティーノ監督の高笑いが聴こえてきそうだと言っておこう。ただ長くは感じない。

 映画「ヘイトフル・エイト] 監督 クエンティン・タランティーノ アメリカ 168分

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