BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

草刈り多美横

2017年08月25日 | その他
昼休み休憩中、なにやら下で小型エンジン音がする。それが段々近づいてくる。
二階からよく見るとエンジン草刈り仕様、完全防備した棟梁の姿だった。
館ヨコの草ぼうぼうは気になっていたが、カマを使った手作業ではどうにもならない。
見かねた棟梁の自発的行為である。こういう作業の機械はみな持っている。
下に降りて行った時にはもう終わりかけの、早業だった。ありがたやありがたや。
こうして同級生ダチに助けられている今日このごろです。

無 念

2017年08月23日 | 古本
ハチャメチャに面白い高野さんと、命をほぼ顧みない角幡さんという探検家対談本を古本で見つけた。
この2人の対談なのだから、面白くないワケがない。(ほぼ二人の本は古本で全冊読んでいるので
古本屋さん待ちといういう事はあるが)特に角幡さんは芦別市のスーパーマーケット経営の息子さんだ。
(ただそのスーパーはもう閉じたという。)スーパ息子であることは前から知っていたのでいつか機会が
あればそのスーパに行ってみたいと思っていたアタシは作家ミーハーなのです。
ただ少し懸念がある。二人とも無事結婚してしまった。ねむる場所の地図を手にしたとき、危ない探検は
今後どうなるのか。アタシは無責任にもその危なさに拍手をしていたが、二人の今後の筆致を見守りたい。
 「地図のない場所で眠りたい」 著者 高野 秀行 × 角幡 唯介  講談社 定価1500円+税
  ( 2014年4月24日 第1刷発行 )

どうもタイトルで目くらましをする長嶋 有さん、タイトルだけでは何とも想像しがたい小説を書く。
「僕は落ち着きがない」も最後までタイトルが謎だった。読み切ると、なんだこれだったのかが分かる
仕掛けだ。「エロマンガ島の三人」とか、「ジャージの二人」「ジャージの三人」とか、ええい何人でも
ええいゃないけ!とアタシは気を短くする。長嶋 有の「読む、映画」ということで、観なかったというワケ
ではないのだ。彼も登別出身(室蘭という説もある)猛スピードで走る母上が時々出てくるのはご愛敬か。
 「観なかった映画」 著者 長嶋 有  文藝春秋 定価1750円+税
  ( 2017年3月30日 第1刷発行 )

児玉 隆也さんのも数冊あるが、なんしろ古本としてはあまり出回っていない。覚えていたのは
「ガン病棟の九十九日」と「淋しき越山会の女王」が在って、ほかは思い出せない。
それにしても彼がまだ生きていたら、立花 隆さんなみの活躍をしたに違いない。
ルポライターを最初に名のったのは〔竹中 労〕さんだったと記憶するが、その二代目にもなれたひとだ。
この本を書いた坂上 遼さんも探訪記者を名のる。彼の活躍も期待したい。
 「無念は力」‐伝説のルポライター児玉隆也の38年― 著者 坂上 遼  情報センター出版社
  ( 定価1700円+税 2003年11月30日 第1刷 ) 

ご 当 地

2017年08月13日 | その他
当博物館の2階がアタシの住居だ。して建物の横は空き地になっており半分が草ぼうぼうで
もう半分には砕石が敷かれている。これだけ広い土地があるのだが一向に何か建物がという
ような様子がない。これが都会なら15階くらいなビルかマンションがあっという間に建つ
だろう。ただここは駅前通りで駅からあるいて2分15秒、ゆえに路線価価格が変に高いだ
ろう。そこに建物を建てて何かの商売などと考えても、まずは採算が合わない。まして住宅
など建てるなら道1本隔てたところにいくらでも安い空き地が点在している。人口減少や過
疎地というのは悪循環スパイラルだ。

しかしてこの空き地は猫たちの絶好の遊び場となっている。近所に猫好きのオッサンがいて
放し飼いをしているのだ。小さな平屋の家前を通ると玄関に猫通用口が付いており、いつでも
フリーパスだ。しつけや管理などは何もされていなく、餓死にならない程度にエサは与えて
いるようだ。それが10匹以上はいるのだから、十分とはいえず、近所をひたすら喰い求め
てうろつく。通りの横断も空腹の為か堂々のよろよろ歩きで、車両が徐行することを知って
いる。そうしたところで今どき猫が食えるものなど落ちているはずもなく、鮮魚店が入って
いるスーパーも用心は怠らない。ゴミステーションは鉄の網でしっかり囲われている。
以前細い草の葉を食べているのを見たとき、猫は草だってたべることをアタシは知った。
この飼われている野良猫君たちの様子をあたしは飽きもせず2階から見ていることがある。
ジャレあったりお互いを毛繕いしたり、そして前足でほんの少しの穴を掘り、そこにお尻を
充てる。そして穴を埋めるマナーも無く、平然とヨタ歩きしてそこを立ち去るのだ。
あの猫オジサン家の中は想像するだに恐ろしいかとです。ヒロシです。

ヒロシです。

2017年08月12日 | 古本
もちろん古本屋さんで3冊目の〔ヒロシです。〕を見つけたので買ってしまったとです。
どうもそれ以来彼の口調が移ってしまいなんにでも〔と〕をつけるとです。自虐のネタ
パワーは落ちたが、いつまでもあのスタイルで行ってほしかとです。ヒロシです。(笑)
 「ひろしです。」 著者 ヒロシ  東邦出版 定価1200円+税
  ( 2011年7月6日 初版第3刷発行 )

某大手広告代理店の広告戦略十訓は次のようだ。これは広告マン鬼十則とは別物だとです。
①もっと使わせろ。②捨てさせろ。③ムダ使いさせろ。④季節を忘れさせろ。⑤贈りもの
にさせろ。⑥コンビナートで使わせろ⑦キッカケを投じろ。⑧流行遅れにさせろ。
⑨気安く買わせろ。⑩混乱をつくりだせ。TV広告の大半はこれの洪水だとです。
アタシもこの片棒を少しは担いでいたとです。ヒロシです。
 「日本のゴミ」 著者 佐野 眞一  ちくま文庫 定価900円+税
  ( 2002年5月10日 第4刷発行 )

さすがに大下さんは期(機かな)を見るに敏。亡くなった「高橋 まつり」さんをダシに
ちゃっかり過去に書いた「小説 電通」を載せ、厚くして売り出したとです。
第1章が今の電通もろもろ、第2章が過去の小説。それがページの3分の2を占める。
ともかく世の大半のスポーツイベントにもくだらない広告イベントを織り込む。して
ゼニ儲けをたくらむとです。そのウラがミエミエでヒロシはちっとも面白くなかとです。
 「電通の深層」 著者 大下 英治  イースト・プレス 定価1600円+税
  ( 2017年3月24日 初版第1刷発行 )

インパラをまた買ってしまったとです。美本で108円だったので買ったとです。
当館の本棚には一向に減らないこの本が4冊くらいあるとです。
若い元気な女性が来たら差し上げようとしているのだが、一向に現れんとです(笑)
 「インパラの朝」 著者 中村 安希  集英社 定価1500円+税
  ( 2009年11月18日 第1刷発行 )

いつか出るだろうと思っていたら、本当に出たとです。コンビニの遥かな日常。
そこにだって文学や哲学があるとです。
現在もコンビニで働いていると作者は言っていたが、果たしていまはどうか。
どうせなら定年までコンビニバイトを続けたらいい。コンビニに定年があるかは
知らないが。読後感は悪くないとです。ヒロシです。
 「コンビニ人間」 著者 村田 沙耶香  文藝春秋 定価1300円+税
  ( 2016年8月20日 第5刷発行 )

キミちゃんは自分の呑兵衛とぐうたらさが売りだが、もういいかげん飽きたとです。
飽きたけど、出たら買って読んでしまうとです。もちろん古本屋さんで安くなって
からとです、ヒロシです。
 「ぐうたら旅日記」 著者 北大路 公子  寿郎社 定価1300円+税
  ( 2012年12月18日 初版第1刷 )

だれから貰ったかどうしても思い出せない本。気が付いたら読み終わっていたとです。
酒場でのバカバナシをしゃれたタイトルにしたととみた。ヒロシも若かりしときこんな
ことはあったがいまはもうカラダがいう事を効かない。知っている名前が沢山載っている
この本の呑兵衛たちの、飲みバカちからに拍手を贈るとです。ヒロシです。
 「サカバナ」 著者 22人  中西出版 定価633円+税
  ( 2017年6月2日 発行 )