BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

たくさんの偶然

2019年09月29日 | 古本
気がつけば前回の回から随分と時間が経っている。その間本を読んでいなかったという事ではない。
「この地球を受け継ぐ者へ」と「フレームのなかに風があふれた」の2冊はいずれも著者が登別へ
来館していただいた。
「この地球を受け継ぐ者へ」は何故か未読でしかも図書館の除籍本だった。奥付には明らかに除籍本
と分かるスタンプなどがあり、サインをして下さいとは言えない。そこまでアタシは図太くない。
読むとこれまた面白く何故読まずに置かれていたのかが分からない。
石川さんは「情熱大陸」という番組に出たようだが、その時のディレクター氏の名前が書いてあり懐か
しい。考えてみればアタシとも3作品で仕事をしていた。勿論ドキュメンタリー番組でだ。もし読んで
いれば、その人のことで話が盛り上がっただろうに、あとのまつりだ。

「フレームのなかにー」の作者は、長い間我々仕事仲間のうちでも消息が途切れていた伝説のカメラマンだ。
同郷なのは知っていたが、まさか来てくれるとは。それもたまたま登別での9月20日、臨時開館の日だった。
それもいくつかの偶然が重なっていた。
佐藤 郁弥さんと言えば取り分け名声を得ている「大草原の少女みゆきちゃん」だが、その少女の父親である
久保 俊治さんの「熊撃ち」の久保さんと、仕事仲間がやっていたカフエで何度かお会いしお話できた事もまた
偶然だ。どこかで人は知らない内に繋がっている。

ジョン・クラカワーの「荒野へ」は再読したくて買った。文庫では読んでいたし登別の本棚に在る。その文庫を
長年探していて、ついにある日あっけなく見つけた。そしてその単行もBOOK OFFでなにげに棚を流して
いたら見つけたのだ。特定して探すと無くて、何気に流していると見つける。いつかは読めて、再読は1回目の
印象とは違って読める。そこが面白い。

札幌に来る前、「死ぬこと以外かすり傷」箕輪 厚介 著はゴミ袋に入れて捨ててきた。あんな本がアタシの本棚に
在る事が許せんのだ(笑)