BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

おやつグラフィティー

2019年11月26日 | 公演
何十年ぶりに行った〇ヨ池内デパート6階の本屋さんの一画、「やっぱり、おやつが好き」のイベントは大盛況。
煎餅や饅頭の奥深さを知った、全道各地、意外と小さなまちにも製造販売している、または製造していた製菓店
があったのだ。代が変わり、店舗が変わり、規模が変わっても脈々と〔おやつ〕つくりは続いている。
そんなおやつの変遷を明治期から現代まで、現物からケース、包装紙、栞まで丹念に保存している。その歴史を
身を粉にして調べ上げる。しかもそれは御菓子に限らず、塚田 敏信先生は銭湯・市場・商店会・食堂・喫茶店・
〔館〕とつく図書館・博物館・美術館・文学館・資料館等々上げればきりがない。すべからく世の森羅万象の庶民
文化を収集しているのだ。また話が面白くて、口上がうまい。さすがに大学や高校で教えている人は凄いのだ。
講演の終わりで売っていた本を1冊買わないわけにはいかない。それがこの本、アナタの記憶にある〔おやつ〕は
載っているはずです。
 「ほっかいどうお菓子グラフィティー」 著者 塚田 敏信  亜璃西社 定価1400円+税
  ( 2012年2月2日 第1刷発行 )

果 報 を

2014年12月26日 | 公演
 「ヒット曲は1曲もありません」というが、なかなかどうして会場は100人以上の客で
盛り上がった。札幌は4年振りという友川 カズキ氏のツバキが四方に飛び散った。
 私は独り言 出演:友川 カズキ/長津 宏文 2014年12月23日
  KRAPS HALL 3800円+ドリンク500円

 ようやく全身のかゆいかゆいもほぼおさまり、続けてひいた風邪もおさまり、年賀も書い
たし、あとは果報を待つだけだが、なにか来たためしはない(笑)
 

念のいりよう

2014年11月25日 | 公演
 少々チケット代が(4500円)高かったのだが、時にはこんな贅沢も許されるだろう。
公演をみるのは何年ぶりだろうか。驚いたことに熱狂的なファンらしきご一行が前席にひし
めいて、千人キャパの会場はほぼ満席だった。これなら昼夜2回公演も当然だろう。
 安倍晋三と菅官房長官とのやり取りが抜群に面白い。そこに世界の有名政治家がからむ。
さる高貴なご一家の登場の際には日の丸の旗が振られ、万歳三唱が発生するのにはびっくり
だ(笑)客のシャレも念がいっているのだ。
 昼の部が終わってもまだ15時過ぎだ。このまま帰るのはもったいないので映画へ。
丁度時間が合ったので「紙の月」を。原作が角田光代と主演が宮沢りえという以外にこれと
いう理由はなかったが、見終わってもおんなじことだった。りえちゃんがあんなアホガキに
貢いでいく動機がいまいち解らんのだが、まあいいか。スキにしてくれ。

   社会風刺コント集団
 ザ★ニュースペーパー 公演 札幌市民ホール 11月22日(土)

ハコさん

2013年10月25日 | 公演
 山崎 ハコさんのライブに過日行ってきた。さすがに往年の声量とはいかないが、
100人キャパのハコが丁度よかった。30年前の道新ホールで聴いたコンサート
を思い出す。深い意味の歌がこころに沁みた。
 「山崎 ハコファーストライブ」アルバムと次に出た「藍色の詩」の2枚のレコー
ドは、聴き込んだスクラッチノイズ音とともに今はCDにされ、アタシの旅のいちば
んのお供だ。そのノイズが若き日のアタシのこころをかきむしる(笑)
 あの頃から、もうほかに誰も聴く必要は無いと考えたのは幸か不幸か。そうハコ
さんと三上 寛さえ聴いておけば人生事足りると思ったのさ(笑)だから清志郎さん
も聴かないでいたのさ。
 山崎 ハコライブ  縁(えにし)から明日へ  2013年10月18日
  札幌CRAPS HALL  全席自由4500円

ぐるぐる

2011年01月19日 | 公演
 どうやら舞台芝居は役者が演じることに嬉々として喜び、映画はスタッフの
〔泣き〕が入れば入るほど観客が喜ぶ作品になるという定説・格言は本当のような
気がする。挫けずに舞台役者を続けているのは、観客の直接的反応や演じたあとの
観客からの拍手が恍惚に替わりうるからか。
 「ぐるぐる、しない」という芝居をみたが、まぁよく考えりゃやっぱり人は
「ぐるぐる、したい」のかと思う。しかもそれは若い季節には相当深刻なテーマ性
になるようだ。芝居は次から次へと「実は!」や「実は?」や「実は・・・」を
仕掛け、時間軸をいじくって全体を立体的に模る。その「実は」に感心したり納得
したり、展開に驚きラストに裏切られることを楽しまめばいいのだ。きっとそうい
う楽しみが芝居の本質なのだから、とやかくいうのはこの際野暮てなもんだろう。

 『ぐるぐる、しない』 脚本・演出 納谷 真大  北海道舞台塾公演
  ( 1月14日15日16日 かでる2・7ホール )

コバルト

2009年10月25日 | 公演
 いつも芝居を観に行くと、手渡されるあの〔チラシの束〕に感動する。
札幌のどこかしこで一寸した小屋(空間)があれば、毎日毎週のように芝居公演
があるのだ。アンケート書いてね攻撃には閉口するが、各劇団はエライ!

 木戸をくぐったその時から、恐らくアタシらはもうその芝居にダマされている。
無防備ならそこで面食らうし、戸惑うこともまた面白い。映画との違いは芝居の
始まりと終わりに明確さがないということか。その芝居を観に行こうとしたとき
から、その芝居の余韻の呪縛が解けるまで、きっと作家にダマされるのだ。そん
な力が 作・演出 イナダ 氏と役者にはあったということだろう。舞台セットも
照明も文句なく巧い。〔イナダにいさん〕のカチだ!
 前売り1200円、当日1500円は安いが、しかし妥当だ。すべからく今、
コンサートを含め公演の木戸銭は高すぎるかんな(笑)。

 「コバルトにいさん」 作・演出 イナダ  劇団イナダ組
  [札幌プレ公演] 2009年10月22日・23日 於コンカリーニョ

 ※大阪公演  10月31日       会場・エルシアター
  東京公演  11月6日・7日・8日  会場・FACE
  仙台公演  11月20日       会場・仙台市民会館小ホール
  名古屋公演 11月23日       会場・テレピアホール 

N ・ H さんへ

2008年03月24日 | 公演
 このブログ、時には特定の誰か宛だったり
不特定の誰でもなかったりする。

 「 D-夜のないマチー 」なかなかいい[ 作 ]だった。
前後の映像上映も効果的で、内容を膨らませた。
夜のないマチなら朝もないし、明日もない。
D と呼ばれるマチのヘブン広場、そこの死刑囚たちに与えられた
特別な場所の普通にみえる、わずかな日常。
そこにある愛も 祈りも 悔恨も 「 死刑囚に生命保険を! 」
というほどに、あまりにもブラックだ。
神は死にたがる奴を生かし、生きたい人の命を奪う。
 この作品、いずれに再演をみたい。照明のトラブルがないコヤで、
もっと予算をかけて、役者を整理し、刑務官の話しを膨らませた
そんな[ 極 ]の芝居をみたい。[ 極 ]は十三階段を上がらずにいて欲しい。
 そして「 休団 」して上京する H さん、あなたに多くのチャンスと、
そのチャンスを掴み取れる 幸運を祈るばかりです。
 餞になる いい芝居に出演しましたね。 

 劇団 極 「 D-夜のないマチー 」 作:橋本一兵  演出:滝沢 修
  ( 2008年3月19日~23日 全7回公演  於 ATTIC ) 

キャベツ

2007年10月23日 | 公演
 劇団 極 の公演をみてきた。
「ライオンと麦」作・北川 徹 演出・滝沢 修(10月20日 於ATTIC)
滝沢修さんの芝居は、地が芝居をしているのか 芝居が地に貼り付いているのか
飄々としているのが面白い。
幸か不幸か、そんな事を声高にしないのがいい。
比屋定尚美さんの、キャベツを喰うシーンはナキそうになるほどいい。
比屋定さん、本当にキレイになってきました。

北のテレシネ職人 BIN山本 8mmフィルムのビデオ工房サッポロ