BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

ぎりぎり五月

2012年05月31日 | 古本
 1991年、期せずして同時期、二人の女性がドイツとニューヨークに1年住んだ。
ひとりはドイツ・ボン大学の教授として上野さん、ひとりはニューヨーク大学の大学
院で演劇学を学びに有吉さんが。
 続けざまに読んだのは偶然だ。日常の関心事や捉えかたが少なくとも内容において
は、かくも異なるという見本を読んだ気がした。今から20年以上前の世界とはどん
なだったかを、思い起こしてくれる。ドイツはベルリンの壁が壊された直後、アメリ
カはクリントンが民主党の大統領指名選挙を戦っていた時期だ。
 ただお二人とも、タイトルはなんとかならんかったのでしょうか。

 「うわの空」-ドイツその日暮らしー 著者 上野 千鶴子  朝日新聞社
  ( 定価1300円 1992年11月1日 第1刷発行 )
 「ニューヨーク空間」 著者 有吉 玉青  新潮文庫 定価520円
  ( 平成8年9月1日 発行  単行本刊行は平成5年9月 )
 ※ 有吉さん、これ「身がわり」を書いた2年目と2冊目のようだ。

レシート

2012年05月27日 | その他
 ここ数年のいつの頃からか、古本(新刊を含めて)を買った時のレシートを集める
ことにしていた。集めると言ってもただ小さなレジ袋に放り込んでいるだけで、どん
な整理もしていない。枚数や金額の勘定をすることは大変なので、料理用計量ハカリ
で量ると249グラムあった。まあ多分枚数や重さのわりには大した金額にはなって
ない。
 アタシの買う本にはカバーに印刷された定価とは別な値段シールが貼られている。
これもいつの頃からか剥がさずにそのままにしている。幾らで読めたかの参考になる
し、なにより古本屋を始めたらそのシールの値で売ればいい。つまり売れたらアタシ
は手間が省けた上に、タダでそのほんを読めたという有り難いことになるのだ。さて
さてその日は来年にでも来るのかどうか(笑)。

 来月の半ばから、また無人駅の追加撮影をすることにした。それまでしばしまた読
書的日常に戻れる。さてさて・・・。

おもえば。

2012年05月20日 | その他
 こもり作業と現場作業がつながって、本読みも寝る前1日15分。これではナカ
ナカ読みきらん。有吉 玉青さんの「ニューヨーク空間」だが、ニューヨークものは
もうタイトルの付けようが無いのだろうか。
 いま緊急に再読したい本があるのだが時間がない。思えばむかしの忙しい時は、
こんな日が続いていたのだ。

さくらんぼ

2012年05月12日 | その他
 うむー、こもり作業はもう少しで終える。

 写真はさくらんぼの花だが、毎年盛大に花を咲かせるが、ほとんど実にならない。
 いつになったら食べられる実になるのか。何が悪いのか、よく解からんとです。

更にエンノ

2012年05月07日 | 古本
 最近はこもり作業のためあまり本も読めず、したがって夜寝る前にだけ、数十頁を
ちびちび。

 先日高野 秀行さんのが早出回っていた。エンターティメント・ノンフフィクション
略して「エンタメ・ノンフ」というジャンルを確立したいと高野さんはいう。文庫の
裏表紙にある作品一覧をみると、いつの間にか高野エンタメ・ノンフを全部読ませて
もらっていた。
 この「活字中毒!」は、本の雑誌社から2008年6月に刊行された「辺境の旅は
ゾウにかぎる」を改題したもの。雑誌に書いていたものや何人かの方との対談ありで、
この本自体がエンタメ・ノンフではないのが、残念。
 もう高野さんにも若き日の〔辺境馬力〕がなくなってきているのだろうか。
 うむ~、それが無責任に言うが寂しい。

 「活字中毒!」 著者 高野 秀行  集英社文庫 定価648円+税
  ( 2011年10月25日 第1刷 )