BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

腐ー陳とやら

2022年03月10日 | 古本
先日のBOOK OFFは悲惨だった。主に文庫系を流したが、読みたい本は既に既読、大半は興味が無いものばかり。
そんな中、なんと未読の米原さんのが1冊。何万冊もある中で1冊だ。危なく手ぶらで帰るとこだった。
まだ未読があるならそれはそれで幸せというべきだろう。
しかしまだ米原万里さんが生きていたら、今回のウクライナ侵略をどう表現するだろう。プーチンはなんとお粗末な
陳腐クソ野郎と罵ったに違いない。あのネイテブな露語で容赦しなかっただろう。
ところで今回あまり見かけない誤植を見つけた。対談本は2人の掛け合いで、頭の人物名が3人も連なる事は無いハズ。
発言内容から見ても林、林、林と繋がるワケがない。真ん中は明らかに米原さんの発言だ。そしてこれ5刷目だ、だれも
気が付かなかったのか、それとも明らかに米原さんの発言だからいいんじゃないと怠けたのか。そんな馬鹿な。
ちくま文庫、恥ずかしくないのか。5刷も放置だ。林 真理子との対談、46ページだす。
 「言葉を育てる 米原万里 対談集」 9人との対談、糸井 重里氏との対談が一番面白くない、ページが多いのにだ。
  ( 2011年2月5日 第五刷発行 )

惑わされた。

2022年03月08日 | 古本
この2刷、頭の数ページで読むのを止めた。いわば投げ出したわけだ。
アタシが偉人で世界で一番尊敬するチェ・ゲバラだが、何故か読む気がしなくなった。タイトルに惑わされた。
「ゲバラ漂流」 著者 海堂 尊  520円も出したのに。

気が進まない本は買うもんじゃない。案の定でアタシの趣味にはあわない。で、投げ出し。
これもタイトルに惑わされた。891円の丸損こ。
「ロング・グッドバイ」 村上 春樹 訳


マチネ

2022年03月06日 | 古本
平野啓一郎の学生時代に「新潮」に投稿した「日蝕」は芥川賞になった。それを新刊で買って読んだがさっぱり分からずで
途中で読むのを断念。それ以来平野本に手を伸ばすことがなかった。それにあんまり古本には落ちていない。今年になって
あまりに読みたい本が無いのでつい買ってみた。するとすっかり読み安くなり、まあ小説だしこんなのもアリかと思えた。
「ある男」は佐藤 正午的でもあり、村上 春樹的でもある。ただ違うのは突然エロい絡みが無い所か(笑)
世界各国で翻訳出版されているというから、案外平野さんがノーベル文学賞候補なのかもしれない。話はまあこんなことも
無いことは無いだろう的内容。
 「ある男」 著者 平野 啓一郎  文藝春秋 定価1600円+税
  ( 2018年10月25日 第3刷発行 )

同時に買ったのは「マチネの終わりに」だ。帯に<切なすぎる大人の恋の物語>とあったせいもある。確かに切ない小説。
「序」も最期の項も何度も読み返してしまった。すっかりアタシも30年は若返った(笑)
しかし一つだけ腑に落ちないところがある。言葉の使い方だ。何十年も本を読んできたアタシでも読めない漢字や意味が
時々使われている。まあそれはいいとしょう。解せないのは主人公洋子に対して3度しか逢ってないギタリスト蒔野がデート
中何度も自分の事を「俺」という。いかにもこの本の内容にそぐわない言葉遣いで、逆にどんな意図があるのか解せない。
ここは普通に「僕」とか「私が」がすんなりくる。著者に聞いて見たいがそんなことしたことないしなぁ。なぜ「俺」なん
だろう。映画化もされている様だから、映画ではなんと言ったのか、ここはレンタルで確かめようか。忘れなければ。
 「マチネの終わりに」 著者 平野 啓一郎  毎日新聞出版 定価1700円+税
  ( 2016年12月1日 第11刷 )※わずか8ヶ月で11刷とは。

娯楽の殿堂、だった

2022年03月04日 | 古本
自宅本棚にたまたま有ったので手をだしたが、2度目だった。まあいいかと読み始めると、これが近畿財務局の赤木さん
とまるで似た話。これほどまでに霞が関の役人は腐りきってる。それでも支持される政党は見るだけで気持ち悪い。
つまり日本は愚民国家なのです。若い人、なんで保守的なのか解からん。
 「雲は答えなかった」 著者 是枝裕和  PHP文庫 定価648円+税
  ( 2014年3月19日 第1版第1刷 )

さっぽろ文庫は60冊くらいをもう20年程前にもらった。唯一興味が湧いた「札幌と映画」は49号。
資料として誠に面白く、あらこの人が書いてっる、と懐かしい。
むかし映画館は入場券売り場にに若い女性がいて、もぎりに若い女性がいて、売店にも若い女性がいて、
アタシはそれだけでも心が踊りました。いまは券売機がいてまごつくばかりだ。
映画最盛期の写真もたっぷりで、どうしてもっと早く手に取らなかったのだろう。
 「さっぽろ文庫49 札幌と映画」 札幌市教育委員会編  北海道新聞社 定価1230円
  ( 平成元年6月27日 発行 )

漢(おとこ)たらん

2022年03月03日 | 新刊と古本
本田靖春さんが書いた本は古本屋さんにはもうほぼ無い。だが本田さんを書いた本が1冊在った。これはシメシメだ。
昔は本田さんの様なブン屋がごまんといたが、いまは滅多にいない。これは後藤さんが書いた本田靖春という評伝記。
有名大学を優秀にして卒業して、国家を誤らせる輩より、小中高大をビリケツで出た人間の方がいい仕事を残す。これは
本田自身の言やよしだ。少々ハメを外した人生だったがこれもよし。本田さん享年71才。属した新聞社の社筆はまだ生
きとる。そしていまはまるで自民党の機関紙だな。
 「拗ねものたらん」 著者 後藤 正治  講談社 定価2400円+税
  ( 2018年11月27日 第1刷発行 )

永遠にして最大の、謎「人はなぜ冒険するのか」。これは帯のコピーだがそれと同等なのは人はなぜ「結婚」するのかだ(笑)
成り行きで結婚した角幡さん、これは「事態」なのだと喝破する。合コンで知り合った女性を引っかけたのだから角さんも
隅に置けずスケベなのが嬉しい。そして娘さんまで生まれた。そして何より「結婚」という冒険がまだ続いている傑作。
 「そこにある山」 著者 角幡 唯介  中央公論新社 定価1400円+税
  ( 2020年10月25日 初版発行))



なんか空疎

2022年03月02日 | 古本
登別から戻った11月は毎日ボーっとして、たまっていた新聞を読むのが関の山。全く無為に過ごしてしまった。
久し振りの古本屋さん、特に収穫も無く無理矢理買ったのがこれ。
北大路さんも二度と読まないつもりが200円だったのでつい買ってしまった。相変わらずのぐうたら生活の嘆き。
まだ佐藤浩市のファンらしく、いいかげんにせい!大体においてTVCMに沢山出ている役者など、もうそれでダメ
になる。1日ほどの撮影拘束で何百万何千万のゼニが入るから、本気で映画などやる気は起きないのだ。バカバカしい。
 「苦手図鑑」 著者 北大路 公子  角川書店 定価1300円+税
  ( 2013年8月30日 初版発行 )

小実昌さんもとうに鬼籍の人、ジプシーローズの話が多いが如何せん話が古すぎる。なんだかどーて事ない本。
厚別西区民センター図書館の除籍本。思い出した、O氏が千葉に行く際貰っていた本。
今は懐かしい奥付に「貸出カード」が付いている。これはこれで貴重な資料か(笑)
 「楽屋ばなし」 著者 田中 小実昌  文藝春秋 定価1300円
  ( 1992年4月10日 第1刷 )

高倉 健と17年も連れ添った〔小田 貴月〕という女性の手記。しかしこれほどに女性は男性に尽くせるのものなのか。
ただ何処を読んでも性的な話が一つも無いのは逆に変。ただただ尽くした話だ。ケンさん、やっぱりゲイなのか。別に
だからといってなんの問題もないが。肝心な事は書いてない本、だから面白くない。
 「高倉健 その愛」 著者 小田 貴月  文藝春秋 定価1600円+税
  ( 2019年11月15日 第2刷発行 )

テスト投稿

2022年03月01日 | その他
グズグズしている内に2ヶ月以上が経ち、すると投稿には再度IDやパスワードが必要となり、分からなくなっていて
更に遠のきました。いまこのHPを昔作ってもらった方に電話して、IDなどが判明した次第。
また再開しましたのでよろしくです。