BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

誰 も・・・

2014年03月31日 | 古本

 巧いな桜木さん、短編が本当にいい。

文庫化にあたって「恋肌」を改題したものだとは分かっていたが、未発表の「風の女」が加

えてある。この短編を読んだだけでも、買ったかいがあった。

 登場する土地はいつもながらの道内、留萌の描写がアタシの知っている状景とおんなじ

だもの。ほかの作品もほぼ土地の様子が思いあたる。

なにかと忙しかった3月の末、いい本を読めた。

北海道は得がたい作家を持った。

 「誰もいない夜に咲く」 著者 桜木 紫乃  角川文庫 定価514円+税

  ( 平成25年1月25日 初版発行 ) 

 

※なんだかパソコンの様子がおかしい。もう少しでこのXPともお別れだ。                                     

 


長すぎさん

2014年03月27日 | 古本

 いま何かと用があるので、本読みが進まない。

そんな時にこの長大なミステリーは合わない。

いくら寝る前に少しづつ読んでも、685ページまであと半分以上残している。

そもそもアタシのような読むことに気の短い人にはミステリーは合わない。

だからなによ!それでなにさ!とつい思ってしまう。

次に読みたい本が控えてるのにまったく困った長すぎさんだ。

これはもう一時中断して他へ移ろう。

 「ペテロの葬列」  著者  宮部 みゆき  集英社 定価1800円+税

  ( 2013年12月25日 第1刷発行 )

              

                                

 

                

 

 


てなもんや

2014年03月24日 | 古本

 タイトルが関西ノリノリ風だが、本文はいたってノーマルでまっとう。

単行本に なり文庫になったのだから、そこそこ読者を獲得しているのだろう。

しかしこの本 の読者層ってあんまり想像がつかない。

均一棚に在って、しかも「北京大学てなも んや留学記」を読んでいたから、

ちょいとばかり手を出してしまった。もっと尾籠 なはなしを書いてほしかったが、

まあいいでしょう。2冊2日間、丁度いいスペース だった。

 「中国てなもんや商社」 著者 谷崎 光  文春文庫 定価524円+税  

      ( 2001年3月15日 第9刷 )※売れているのです。 


留 辺 蘂

2014年03月19日 | 時と事
 留辺蘂(るべしべ)図書館における15日(土)のトーク上映会が無事終わった。
遠く紋別、網走、北見からの参加もあり15名ほどの方に楽しんでいただきました。
これは図書館司書さんの奮闘・宣伝によるもので、嬉しくありがたいことでした。
ひとりの司書さんがどんな発想とアンテナを持って仕事をしているかをみた気がし
ます。ありがとうございました。
 翌日は「山の水族館」へ。想像よりはコンパクトな造りだったが、採光の設計が
巧みで、小さい規模を逆手に楽しませる。日曜日開館直後から入館者がひきもきら
ない。合わせて従業員さんも荷物を事務所で預かってくれるなど、気持ちのいい対
応をしてくれた。
 戻りの汽車の車窓からは、石北本線のいまは廃駅となった「奥白滝駅」「上越駅」
「中越駅」の3つの駅がはっきりと見えた。雪深い中に超然として佇んでいて、辺り
は自然回帰が激しい。夏に近づくなら熊用心が必要だろう。昔、各駅の周りには数百
人の人々が暮らし、奥白滝駅前には2軒の旅館が在ったなどとても想像ができない。
この3つの廃駅の四季で、一つの作品ができるだろう。あー、次々と撮りたいテーマ
が見つかってしまう(笑)

念のため

2014年03月12日 | 古本
 〔工藤美代子〕〔斎藤美奈子〕なんだか昭和風な作家の名前であり、どこにでも
いそうな名前だが、二人はなんの関連も無い。たまたまアタシが寝本として隣接し 
て読んだだけ。日中なにかとせわしない用があり1週間ほどかかってしまったが。
 今は名前だけでは女性か男性かの区別が全くつかない。〔有川 浩〕が女性作家の
棚に在ったことで、これはなにかの間違いだろと、その時は思ったくらいだ。つまり
明らかに判別できる名前は、それだけでなにか安心できる。
 それにふざけた名前を名乗ったり、くだらないタイトルの本は願い下げだ。
 そういえば「1Q84]がもはや3巻揃って均一棚に在った。3冊買っても3月内
なら315円で手に入る。待つことが平気なら読書は安い娯楽といえる。
 「なぜノンフイクション作家はお化けが視えるのか」 著者 工藤 美代子
 ( 中公文庫 定価686円+税 2012年7月25日 初版発行 )

 「月夜にランタン」斎藤 美奈子  筑摩書房 定価1600円+税
  ( 2010年11月20日 初版第1刷発行 )

 今週の15日(土)北見市留辺蘂町図書館にて「無人駅叙景」のトーク上映会を
14時から行います。入場は勿論無料ですが、むしろアタシの方からお客さまに入
場料をお支払いしたいくらいです(笑)。まさか当覧をみて来て下さる方はいない
と思いますが、念のためにご報告です。

 

う た だ

2014年03月08日 | 古本
 あっちこっちの資料本と週刊誌からを参考とした著作。大下さんはアンカーマン
的まとめ力は確かにあるが、それ以上でもそれ以下でもない。「流星ひとつ」とほぼ
同時期の発刊。どちらも〔機を見るに敏〕と言われてもしょうがない。しかしそれ
が商売というもの。しょうがないのだ。
 「悲しき歌姫」-藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾- 著者 大下 英治
(イースト・プレス 定価1500円+税 2013年11月1日 初版第1版発行)

 これもあっちこっちに書いたものをまとめたもの。あっちこっちは読まないので
こうしてまとめてくれると助かります。
 タイトルは物騒だが蕎麦屋さんのウンチクはほんの少々で、いつものいろいろ。
昨年末の出版だが、売れているひとはすぐ古本屋さんですぐ手に入る。うれしい
のだせいこ?宴もタカナワプリンスホテル、そんな話しをシナガワプリンスホテル、
そんな話しをアカサカプリンスホテル。(久し振りに言ったが。笑)
 「殺したい蕎麦屋」 著者 椎名 誠  新潮社 定価1400円+税
 ( 2013年12月20日 発行 )

どこかで

2014年03月05日 | 古本
 関東地方の図書館などで「アンネの日記」が何百冊も頁が破られていたと聞いた。
ならばこの本は無事なのだろうか。むかし読んだかもしれないが、たまたま2月の
初めに買って読んでいた。
 きっとこの本の状況が、今だって世界のどこかであるだろう。
 「夜と霧」 著者 ヴィクトール・E・フランクル  みすず書房
  ( 定価1500円+税 2013年1月18日 第22刷発行 )