BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

スクラップ

2016年06月20日 | その他
 スクラップはスクラップでも新聞の切り抜きだ。もう東京に居た一時期を除いて何十年と続いている。
古いのはセピア色になり、字も小さいので読み返すことは無い。札幌と登別で新聞をとることは経済的
に無理なので、札幌へ戻った際に読んでいない溜まった新聞を持ち帰る。何十日分を順不動に読んでも
それはそれで面白い。元々番組欄とスポーツ欄はあまり読まないので他の記事に集中できる。
 今回の持ち帰った5月、6月分でスクラップした記事は5点だった。
① 道新5月21日夕刊 「映写技師・中馬 聰さん 東京で写真展」という記事。道内でも4館が紹介
  されているが、3館はすでになくいまも営業しているのは浦河の〔大黒座〕1館のみ。大黒座へは
  若松孝二の「キャタピラー」をダチ2人を誘ってみにいった。あの作品、大黒座で観るのが正しい
  のだという信念みたいなもので(笑)
  むかし全国の映画館ばかりを撮った写真集があって欲しかったが、お金がなく断念した。いまでも
  悔やまれる。

② 道新5月17日夕刊 「札幌の現代舞踊家・能藤玲子 老いと向き合い作品に」という記事。そうか
  もう能籐さんも85歳を迎えるようだ。ほぼ30年ほど前から札幌公演のときは3カメで撮らせて
  いただいていた。2時間以上の作品が多かったが、もうそれは無理というもの。舞台にたち、その
  姿だけでも尊い。

③ 道新5月16日朝刊 『秘境駅「何もない魅力」がある』という記事。記事に出ていたJR宗谷線
  6駅中、3駅はアタシの「無人駅叙景」のなかに入っている。人気サイト「秘境駅へ行こう!」
  ランキングなるものがあるらしいが、ならそのランキング100位以内の大半がアタシの作品に
  入っているだろうけど、そんなことはなんにも関係なくあの作品売れないね(笑)

④ 道新5月21日朝刊 「坂会館 存続へ応援隊」という記事。あの札幌レトロ雑貨博物館は建物の
  問題で立退きを迫られているという話は聞いていた。しかし存続へ向けて応援世話人が活動してい
  るようだ。以前に何度も立ち寄っていたが、その時より格段にブツが増えている。アタシも先日の
  帰札の際、お尋ねして館長と副館長に挨拶、連帯を表明した。どんなものでも壊して捨てればただ
  のゴミになる。ああして保存しておくことに価値があるのにね。

⑤ 道新夕刊(日付けの記入忘れ)「ひばり12歳“幻の映画"」この記事はちょいと仕事がらみで切り
  抜いた。あの時代で、12歳でもう堂々と映画に出演していたのだから驚く。

 いつか老人になってヒマになったら、、大きい文字の記事だけでも、もう一度読み返えすのじゃ。

 

20年前的

2016年06月02日 | 古本
 小嵐さんはどうにも小説がヘタで面白くない。どんな賞にもひっかからない理由が
読むと分かる仕掛けになっている。タイトルもベタナギのような。アタシはすきな人
なんだけどなぁ。
 「癒されて海鳴りの街」 著者 小嵐 九八郎  実業之日本社 定価1600円
  ( 1996年1月25日 初版第1刷 )

 中島みゆきさんも構成と言葉の才能だけで小説など書いているがなんにも面白くない。
歌や詞とのギャップに疲れる。20年前に出した小説に言うのも気がひけるが。
しかし「夜会」はライブか劇場中継で観たいのう。いつもタイミングが合わないのじゃ。
 「この空を飛べたら」 著者 中島 みゆき  新潮文庫 定価360円
  ( 平成7年3月1日 発行 )

 中年は誘惑がいっぱいとあるが、そんなこと一度もなく老年になりこのまま死んで
いくのだろう。だけどしたいことはほぼやってきた。
 今回は期せずしてほぼ20年前の本ばかりになった。アタシより年上の目黒さんは
いまどうですか。元気ですか。考えりゃ皆さんほぼ同年代だ。うむ~。
 「中年授業」 著者 目黒 孝二  角川書店 定価1300円
  ( 平成6年8月30日 初版発行 )

 ※登別にいるとあんまり古本屋さんに行く機会が、時間がない。むかし読んだで
あろう本を引っ張りだして読むのさ。うん、経済的だ。