日曜で、午後

　小さくひっそりと、目だ立たないラストページの下方に記入してあった。
字を見ると女性字にも見えるが、よもやあのシーナさんのクソだの蚊の攻撃だの、
出たとこ勝負の酒と焚火のキャンプ話しを、女性が好んだとは思えない。
　「あやしい探検隊 北へ」には〔１９８４、Ｓ５９　７/１５（日）ＰＭ 〕と
記入してある。アタシもかっては買った日付と書店名を、小さく書き入れた。
しかし曜日と、それが午前か午後かまでは気が廻らなかった。書いたひとの、
曜日、ＡＭ，ＰＭとまで書いた意味はどこにあったのだろうか。そしてそんな風
に書き込みを入れ、『 蚊 』の新聞広告を切り取って挟み、次の新刊を心待ちに
してくれる。
　きっとありがたい読者のカガミで、それだけシーナさんはみんなに愛されて
いるのだぁー。すぐシャレた音楽と、ワインと、服装のハナシで、オシャレな
ホテルで展開する小説など、クソ食らえなのだ！（笑）

「 蚊 」 広告

　２２冊のそれぞれにエピソードコメントを付けて書いたのだが、もう少しの
処で誤操作（キーボードのどこかに触れた）によって消えてしまった。
ブログも時にそんなこともあるし、投稿操作キーをクリックすると〔アナタの
パスワードは？〕など聞いてくる。その画面が出ると今書いたどんなに長い文章
も復帰しない。自動保存などしてくれてないのだ。また最近は写真が大きく目立
って以前に比べて文字が小さく、読みずらいとの指摘だ。アタシがそうしたので
はなく、まぁ当ブログは無料のサイトだから、文句の云いようもないのか。　
ウムーだ。
　
　閉店５０円セールで１７冊、その先にある店に足を延ばして５冊のゲット、
その内シーナ本は６冊だった。そしてまた素早くいつもの店で「あやしい探検隊
北へ」と「武装島田倉庫」２冊を手に入れていた。（３百冊シンドロームか、笑）
　そして面白いのは「あやしいー」の中に、写真にあるシーナ本「蚊」の新聞広
告の切り抜きが挟まっていたのだ。熱心な〔新刊発行即購入党の読者〕さんは、
こんな風にして正しく発刊を心待ちにしていたのだろうか。この広告の切り抜も、
本と同じ３０年という年月を共に生きてきたようだ。そして今度はアタシと共に
あと何年生きられるのだろうか。（笑）もう一度、ウムーだ。

　「あやしい探検隊北へ]　著者　椎名　誠　情報センター出版局　定価９８０円
　　　※出版期日記載なし　ただし１９８０年頃ではある
　「 蚊 」　著者　椎名　誠　　新潮社　　定価９８０円
　　（　１９８４年８月１５日　３刷　）

リ ス ト

　２２冊をリストアップしていたのだが、キー操作の間違いで一瞬で消えた。
たまにこんなヘマをするのだが、そんな時に限って時間がない。
本日午後からと、５日ほど忙しいので、来週半ばからのブログ再開です。
ウムー、書きたいことが沢山あるときにかぎって仕事だー。（笑）

俄 然

　近所の閉店セールでオール５０円だという連絡が、Ｔさんから入った。
古本屋さんの閉店としては誠に正しく嬉しいあり方で、以前にも立ち寄った事の
ある店だった。何をさて置いても行かねばならない。
　翌日、豊平区のその店には朝一から行った。棚はすでに半分近く（単行系）に
なりかけていたが、アタシは素早く目を血走らせ、１０冊を脇に抱えると重くな
り一旦レジで精算。今度は再点検風の余裕、もう一回りして５冊をゲット。
計１５冊×５０円＝７５０円は、ほぼ新書一冊の金額だ。

　ここまで来たら清田区にある大型店にも、寄らない手はないと。そこは札幌で
一番均一本が充実しているのだ。土曜日だし（ウィークデイの日中から入り浸っ
ているときは多少後ろめたいのだ。笑）心おきなく選んで７冊。５％引きセール
だったので計６９３円。この日２２冊で大合計の金額は１，４４３円、新刊一冊
分だ。重ね買いが２冊あったが、仕入れのつもりと、それにいい本は誰かにプレ
ゼントも良しと踏ん切った。
　２２冊中、６冊はシーナさん本だった。単行本だけで３００冊を越えていると
いう情報に、アタシは俄然フアィトを燃やすのです（笑）。

三〔イ 〕語番組

　『メディア・アンビシャス講演会』（８月１４日）に行ってみた。
＜北海道を中心として、優れた報道を行うメディアを励まし、情報を共有する試
みを広げていきたい＞と言われても、なぁ。
　そんなにメディアに幻想を持ったり、励ましたりしなきゃいけないの。
企業メディアって、簡単に市民を裏切ったり、殺したりするのにね。
（アタシはそのことを自覚している。時にその一員のカケラだったことも。）

　総務省から免許を受けて、９９％のバカ番組の放送。なんの芸も無いタレント
が、スゴイ、ウマイ、キレイ又はカワイイ　この三語だけを発し、周りのスタッフ
は一緒になって手をたたき笑っているだけのクソ番組。

　「歴代総理何人を取材」と自慢のニュースのキャスター（？）さん、あんたそ
れだけ権力に寄り添って癒着して生きてきた、つうことでしょう。あなたの解説
を聞いているとそれがよく分かります。

　もうテレビなんて完全に、あるいはとっくに思考停止しているのに、人工呼吸
してあげるの？　滅んでいくＴＶメディアなんて、ほっとけば。蘇生させたって
どうせロクな番組つくらないんだからさ。と、アタシは完全に深く深く絶望して
いるのです。覚悟こみで（笑）。

組 閣

　連続シンポジウム「日本を変えようー北海道から始める第一歩」
　（８月１１日、１２日、１３日の３日間　アタシは３日目のみ参加）
普段メディアや書籍でしかお目にかかれない人達の、ナマ発言を聞いてみようと。

　ウムー、香山 リカさん。しかし全くハチャメチャで支離滅裂、結局何を云い
たいのか自分でも途中から分らなくなっている。なんでああ話しベタなんだろう。
本など何冊も書いていることが、信じられない。まぁ、バカ学生相手ならあの程
度のシャベリでも先生は務まるということか。彼女は講演やコメンティーターな
ど止めて、寡黙に勉強し精神科医と著作業に徹するべし。

　次の政権党による組閣で、外務大臣は体力と気力が十分の佐藤 優氏がいいだ
ろう。川口 順子氏や田中 真紀子氏だってなったのだから、驚くことはないだろ。
この際は、係争中の裁判をチャラにし、〔田原 総一朗賞〕の創設に係わった罪
は許そう。きっと彼は働く大臣になる。外務省在任中、月３００時間の残業をし
たと自慢しているのだから、そのスタミナと戦略はランボー風で期待ができる。
　ゆえに佐藤 優さんには三つの問題解決に当たってもらいたい。
①得意のロシア語と人脈で北方領土の返還交渉。鈴木 宗男さんを政務次官に従え
れば、最強のコンビで仕事が出来るではないか。
②北朝鮮からの拉致被害者を全員救出だ。優兄ィの体格と迫力は、病気の将軍様
よりははるかに勝る。ただし日本の核武装などと、バカげた考えはダメよ。
③ここ１００年の日本の外交機密を全部暴露公開。それでなにかの外交上のリス
クがあったとしても、リセットして新たな平和的外交戦略の構築だ。
　十数人以上なら、手弁当交通費持ちで話に行ってもいいとは、優兄ィをアタシ
は見直した（笑）。

　魚住　昭さん。フォーラムも３日目ともなると、飲み疲れなのか、又は話し疲
れなのか、発言は少なし。どうぞお身体をお大事にして下さい。

　山口 二郎さん。〔選挙とは投票したい人がいればそれはそれでいいが、イヤ
な奴を落選させることも出来るのだから。〕という作戦はいいよね。
　優兄ィも、投票棄権は国家に対する白紙委任と同じで、棄権は危険行為だとい
う考えは賛成する。

封 鎖

　ここ４，５日の暑さですっかり夏バテじゃ。
３０度を越えると、アタシは全く何もしたくない。（今日は２５度以下）
そして本も読めなくなる。事情は次の事による。
　日中でも夜でも読書用蛍光灯スタンドを点ける。暗いと目が疲れ、気がうせる
からだ。すると灯の熱が、アタシの乏しい頭髪の頭皮に直に当たることになる。
数分で頭と顔全体とがヒリヒリして耐えられないのだ。したがってサウナも苦手
で、あれはアタシにとって拷問にちかい。どうやら人一倍ツラの皮が薄くできて
いるようだ（笑）。アタシの寒い北方志向は、暑さに極めて弱い体質にもよる。
札幌が気温３０度の日でも稚内は２０度なのだし。

　ゆえに、ここ何日かではこの１冊しか読んでいない。
　「愛してるって、どういうの？」ー生きる意味を探す旅の途中でー
　　　著者　高遠　菜穂子　　文芸社　　定価１０００円＋税
　　（　　２００４年４月２０日　初版第４刷発行　）
　映画「バッシング」　監督　小林 政広　主演　占部 房子２００５年　８２分
は、高遠さんを参考モデルにしているとも言える。アタシは映画の主舞台になっ
たあの苫小牧市営住宅を見に行った（一昨年夏に）。取り壊しの予定らしく、今
は数世帯が残るのみ。その荒廃した様子の古い建物は、高遠さんを〔自己責任〕
だと大バッシングしたマスメデェアと、日本人という世間様に似ている。
　※（いまも残る数世帯の住人のことではなく。念のため。）

上 中 下

　一瞬我目を疑った。シーナさんの「哀愁の町に霧が降るのだ」（パートー２）
が上、中、下巻、ガン首を揃えて並んでいるのだ。
　シーナさん流に言えばその並びの美しさに動揺し、錯乱し、逆上し、エイャー
とばかりに発作的同時一挙一網打尽ねこそぎ購入という事態になった。
この店は、前にも大量のシーナ本が在った所だ。この店に出入りのシーナファン
が、またこの３冊を処分した確たる証拠は見られないが、しかし少なくともこの
３冊は、同一人物が持っていたであろう証拠はあるのだ。
　アタシのような〔均一本主義出会い系エピソード評論家〕は、その本にある独
特なニオイというか、全体の並びの立居振舞い、あるいは紙のシミや紙質経年変
化度の色合いにおいて、元の持主の人生的思想や境遇、環境といったものまで想
像できるのだ。週刊文春の〔新宿赤マントシリーズ〕の一連もあの店に在ったの
だから、きっとあの店の近くには熱烈なシーナファンが何人が居るのだ。そして
その人達の無欲な温情の本売りによって、アタシはかなりのシーナ本を読み楽し
めた。
　できることならその人には感謝状でも贈り、男なら握手を軽く求め、それがも
しご婦人なら（シーナファンに女性は居ないだろうが）きつく抱きしめてあげた
いのだ。どうかアタシの行く店の「椎名誠新刊即購入党数年後チェーン店処分
派」の身に覚えのある方は、是非とも名乗りを上げてもらいたい（笑）。

　「哀愁の町に霧が降るのだ」スーパーエッセイＰart２　著者　椎名　誠
　　　情報センター出版局　　定価９１０円
　　（　上巻　１９９１年５月２７日　第５７刷　）
　　（　中巻　１９９１年５月２７日　第４８刷　）
　　（　下巻　１９９１年５月２７日　第４６刷　）
　※ちなみに、上巻　第１刷は　１９８１年１０月２９日
　　　　　　　中巻　第１刷は　１９８２年２月２７日
　　　　　　　下巻　第１刷は　１９８２年１１月６日

レントゲン

　一様に事務的で表情が硬いのは、仕事上の決めごとなのか。
若い女性に対応時、上着や下着を脱がして愛想よくニヤけていたりすると、
それはアラぬ誤解を与えかねないという、仕事上の特殊性なのだろうか。
　つまりおしなべてレントゲン技師という人の、事務的かつ無愛想で不機嫌態度
がどうも気に食わない。まるで証明写真でも撮るバイト兄ちゃんの素っ気なさだ。
　今までのあらゆる科目の病院で、必要らしいレントゲンをアタシは採ったが、
その操作にあたる技師達の、表情や態度の覇気の無さには、こちらがなにか滅入
ってくるのだ。
　あの暗がりで、ほぼ毎日同じことの繰り返し作業をしていると、あんなふうな
性格になるのか、あんな性格だからその仕事に耐えられるのか。
　おもうに彼らは相当数の写真を毎日扱うのだから、ただそれを医師に渡すだけ
でなく、たとえば小さなガンの病片などを、担当医に注進できるくらい勉強した
らどうか。もし医師が見逃すほどの〔カゲ〕に気付く、職人的技師がいたとし
たら、現代の〔医療レントゲン解析名工〕として病院と患者はその技師を称える
べきだ。それは看護師や検査技師においてもおなじことで、どうも病院医療スタ
ッフは、頑なに自分の分を守り、事なかれ主義になっていないか。
　レントゲンを採るたびに、お役所に行って殺伐とした対応をされ、まぁ一応の
用は足りたが、という気分にアタシはなるのだ。（苦笑）

あと一枚

　ついに念願の〔八代 亜紀〕さんを買ってしまった。
いつもの古本屋さんはＣＤの販売もしており、演歌コーナーもある。
もう一年以上も逡巡していたのだが、財布に５００円の図書券が３枚も入って
いたことが、決断の後押しをした。
　アタシは均一本２冊と１枚のＣＤをレジに置いた。
これであと〔吉 幾三〕さんを１枚たせば、アタシの人生における音楽シーンは
完成する（笑）。
　好きなＣＤとカセットを持って、来月にはまた旅にでる。ドライブは演歌や
フォークが似合って、車内はひとりだけの、移動ライブハウスになるのだ。