BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

秘 宝 耳

2012年08月31日 | 古本
 何年も前からテレビが止まったままになっているアタシには、この内容が今のこと
に思えてならない。読んだかもしれないが、本棚を探したりするより買って読んだ方
が早い。何度読んでも全く古くならないから驚きだ。
 しかしナンシーさん、後にも先にもナンシーさんを越えるテレビタレント批評の書
き手を知らない。週刊誌など見出ししか読んでないけど、そんな気がする。

 「秘宝耳」 著者 ナンシー関  朝日新聞社 定価1000円+税
  ( 2001年2月25日 第2刷発行 )

〔6年3組〕

2012年08月28日 | 新 刊
 仕事仲間の島崎 友樹氏が本を書いた。もう大きな本屋さんには置いてあると思う
ので、きょう日の紹介です。是非新刊を買って著者に印税を沢山あげましょう(笑)。

 「学校の12の怖い話」はよくある怪談系ではなく、月ごとにちよっとした細工が
仕掛けられていて、12ヶ月で12の〔怖い話〕がつながっているという話だ。その
仕掛けがくどくもなくよく練られていて、無理をしていないところがいい。
 もうなにも憶えていない半世紀前のアタシの〔6年3組〕を少しだけ思い出した。

 「学校の12の怖い話」 著者 島崎 友樹  長崎出版 定価1300円+税
  ( 2012年7月24日 初版第1刷発行 )

ワヤッ!

2012年08月22日 | 古本
 暑くてワヤだ。
 
 暑くて夏バテ気味だ。少々の仕事みたいなことと、自作品のあれやこれやで余裕を
失くしている。

 上下二段組で500ページにちかい厚さ、毎夜読んでも終わりが来なかった。
 米原さんは沢山の発明をしている。が、特許申請(シャレだが)もしないで逝って
しまった。存命なら多くの発明で世界中と我々は恩恵を受けただろうし、楽しめたの
にね。

 「発明マニア」 著者 米原 万理  毎日新聞社 定価2200円(税別)
  ( 2007年7月25日 発行  ※初出「サンデー毎日」 )

カ リ ー

2012年08月15日 | 新 刊
 東京にいた時代、新宿中村屋のインドカリーはアタシの口に合い何度かおいしく食
べた。札幌に戻ってからも、新宿にいく機会があると立ち寄った。そこがこれほどの
歴史を内包していたとは。西欧からのインド支配解放のために戦ったR・Bボース、
あのカリーの味は革命の味だったのだ。
 中島さんの著作が古本屋さんに無いのが残念。ここは他の著作も新刊作戦しかない。

 「中村屋のボース」 著者 中島 岳志  白水uブックス 定価1400円+税
  ( 2012年8月5日 発行 ) ※2005年に白水社より単行本が刊行

7 月 中

2012年08月07日 | 古本
 7月中に読んだ本を忘れないうちに。

 恐ろしい事件の闇と、恐ろしい捜査をする側の闇を。ブン屋さんのそれはいつも
未解決でオトロシイ。
 「未解決-封印された五つの捜査報告-」 著者 一橋 文哉 新潮文庫
  ( 定価630円+税 平成23年11月1日 発行 )

 アタシはこの手の小説の、スポーツ新聞のそれと区別が分らない。過激な描写が
ない分不満足。して解説氏は針小棒大な解釈で誉めそやすのは、いががなものか。
荒野さんはなにもこんな小説書いて稼がなくてもいだろうに。
 「誰よりも美しい妻」 著者 井上 荒野  新潮文庫 定価438円+税
  ( 平成21年3月1日 発行 )

 別になにも期待しない分、まあこれでもいいかと、つい最後まで読んでしまう。
沢野さんだからと許されているのは、性格は悪くても得な性分。
 「花嫁の指輪」 著者 沢野 ひとし  角川文庫 定価438円+税
 ( 平成10年10月25日 初版発行 )