BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

わたしが・・・

2017年03月26日 | 古本
ひぃーえというくらい忙しい。こんなハズじゃなかったが、中々読書時間がとれない。
今冬に買った本はあと3冊残っているが、在札中は無理で、登別での展開となる。
小林よしのり氏のゴーマニズム系を初めて読んだ。この系は沢山出ているから、ほかにも
あるのだろうが、均一系での棚にでかいツラで(本サイズだ他より大きい)鎮座していた。
まあ生涯に1冊くらいは読んでおかなきゃというところだ。
日常の活動を細かくあれこれと。字が多くて、マンガとしてすぐ読めるだろうと考えたのは大間違い。
 「本家ゴーマニズム宣言」 著者 小林 よしのり  WAC 定価1143+税
  ( 2010年11月19日 初版発行 )

もういいかげん、椎名さんも飽きてしまった。均一だから買ったようなもんで新刊や半額系なら
もう買わないだろう。随分と楽しませてもらったが、すいません。
 「にっぽん・海風魚旅5 南シナ海ドラゴン編」 著者 椎名 誠 講談社 定価1800円+税
  ( 2005年10月25日 第1刷発行 )

  わたしが一番きれいだったとき
  わたしの国は戦争で負けた
  そんな馬鹿なことってあるものか
  ブラウスの腕をまくり卑屈な町をのし歩いた

茨木のり子詩集の中にある「わたしが一番きれいだったとき」という誌だ。
茨木さんの顔写真が2枚載っていて、その1枚がなんと太宰 治にそっくりで驚く。
太宰の写真集の中や、書籍の著者でよく載っている写真だ。
茨木さんは大柄で鼻筋が通った美人なのだ。アングルやサイズ、向きまで同じだ。うむー・・・
 「茨木 のり子 詩集」 著者 茨木 のり子  思潮社 定価1165円+税
  ( 2007年5月1日 第28刷 )

酷損 二連敗

2017年03月17日 | 映画
恐ろしくつまらない映画をみてしまった。別なもう1本の映画を見る予定だったが、チケット売場で
迷いこの「コクソン」にしてしまった。途中で少しイネムリモードになったが、1,000円を払った
ので必死にこらえた。
しかし何なんだ、この映画を傑作などと言っている人たち。してカンヌ他世界の映画祭が熱狂!だと。
つまらん映画ほどコピーが大袈裟。これで続けて「幸せなひとりぼっち」と映画は二連敗だ。
 
 映画「コクソン」 監督・脚本 ナ・ホンジン 韓国 156分
タイトルはアタシ的に改題する。「酷 損」でどうだろう。

テレビ香具師

2017年03月01日 | 古本
人類の進化は類人猿をもとにここ40万年くらいで、今の現代人(ホモ・サピエンス)に近くなった
と思っていた。ところがそれは違うらしい。宇宙が120億年の歴史、地球がほぼ形成されたのが
約40億年前、そして人類的な2足歩行の先祖は700万年ほどの歴史があるようだ。
ただその700万年間の間に知られているだけで27種類の人類系が生まれては消え、生まれては消え
ていったようだ。そして最後に今の我々の〔ホモ・サピエンス〕が唯一ここ40万年進化しながら残って
いるのだという。まあそう考えると40億円のうち40万円の金はもう使ったということか(違うか?)
人類はあとどれだけの金(資源)を使えるのだろうか(笑)今回の2冊、読み応えありだ。
 「人類進化700万年の物語」 著者 チップ・ウォルター  青土社 定価2800円+税
  ( 訳 長野 敬+赤松 眞紀 2014年4月10日 第1刷発行 )

藤原さんの30年前のたまたま残っていた原稿の全エッセイだという。この本は今まで古本屋さんでも
見かけなかったが、幸運にもオー見っけ!だ。そして30年前でもちっとも古く感じない。そっくり
いまに当てはまる。そこがヘナチョコ1週間しか話題が持たないエッセイ書きとは違うのだ。
その中にこんな話が書いてある。
〔上野の不忍池あたり、散歩していて香具師に出くわした。話術はなかなかなものだが、猛毒蛇の
入っている袋からは結局蛇など出てこない。してあげくに得体の知れない塗り薬など買わされてしまう〕
このエッセイの小タイトルは「テレビ香具師」とあるが、これってそのまま今のテレビだ。
「このあとすぐに」といって1時間も待たせて何かの試合が始まる。その間どうでもいいタレントが
歌や踊りで場をつなぐ。そしてそのスポーツには場違いな、なんの関心もない空疎で空しい応援セリフ
が放たれる。「このあとすぐ」という時間の概念をテレビは変えた。これって香具師のインチキ口上と
どこが違うのじゃ!(笑)
 「幻 世 まぼろよ」 著者 藤原 新也  講談社 定価1500円
  ( 1987年6月30日 第1刷発行 )