評価の仕方を学ぶ

2016-09-20 20:30:03 | 司法試験関連

「事実の評価の仕方が苦手です」という人は本当に多いのですが、ちと質問が漠然としていて答えにくいのは事実です(何がどう苦手なのか、どう書いているのか等、個人差が大きいと思われるので)。

事実の評価については、得意な人は得意、苦手な人は苦手、と両極端に分かれそうな気がします。基本的には、判例の評価部分の猿まねから始めましょう。普段から判例が考慮要素に関してどのような評価の仕方をしているか、自分で読んで経験を積むのみです。

例えば、違法判断に持ち込みたいときに、どのような事実をどう評価したのか。また、論文の問題集などの論述もそのあたりを意識して読んだことはあるでしょうか?意外にこのような「常日頃の意識の違い」が大きいのではと思いますよ。私は刑事訴訟法や行政法などは詳しめの判例集(解説も)をよく読んでいましたが、解説なども事実評価に関する部分を重点的に読み込んだりしていました。これも目的意識の具現化例です。

事実の評価の一般公式などはないので、一朝一夕でできるようにはなりません。しかし実務家にとって事実の評価能力は必須なので頑張りましょう。

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答案は全部書く必要はない

2016-09-20 17:29:45 | 司法試験関連

これまた有益な質問でしたので、こちらでお答えをば。

答案を書くにしても、必ずしも最初から最後まで全部書く必要ありません。ここも「目的意識」の問題です。冬休みの書初めの宿題のように「枚数」が目的ではありません。苦手分野を減らすことに目的があります。民法94条2項類推適用など何度書いても仕方ないですよね(笑)

あてはめが苦手な人、問題提起が苦手な人など、苦手な箇所だけ実際に書けばいいのではないでしょうか?「何故答案を書くのか」、その学習目的を考えてみれば分かると思います。要は書けるようになればいいのであって、やり方は色々あります。

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答案を書く?

2016-09-20 15:21:25 | 司法試験関連

L2はL3と異なり、問題演習量が勝負の部分もあります。となると、1通1通答案を書くというのは現実的ではありませんし、あまり意味がありません。個人的には、答案構成で十分だと思います。この点は予備試験受験生も同じです。

ただし条件付きです。要は、答案構成は目次みたいなもので、答案構成を参照しながら、文章化できなければ何の意味もありません。その意味で、基本的な論証が頭に入っている、ということは大前提です。

実際には、復習段階で論述例を記憶したり、入門テキストで周辺問題の論証をマスターすることになると思います。まぁ、同時進行的ですね。

目指すべきは、「書くべき論点が分かれば答案自体は書ける」、というレベルにもっていくことにあります。

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「過去問をやる」の意味

2016-09-20 12:06:44 | 司法試験関連

知識不足段階での過去問題の取り扱いについてです。

過去問題の「味わい方」は、時期により色々あります。最初は読むだけから始まり、徐々に自力で作成する時期に移行していきます。知識不足は致命的なので、インプット作業自体は独立して早めに終わらせる必要があります。

そもそも、過去問題は「解く」というよりは「分析」すると言った方が適切です。むやみやたら無目的に書くだけなら何の意味もありません。時間の無駄です。その意味で、単純な「過去問○回まわした」と言うのは無意味なので注意しましょう。

①要求されているスキルを探求する。②そのスキルを答練等で実践する。③自分の理想の答案像のイメージを具体的に持つ。④定期的に過去問を利用し、イメージ通りの答案が書けるのかセルフチェックする。

「過去問をやる」というのは上記の一連の作業全体を意味します。

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1位獲得!

2016-09-20 10:18:10 | 司法試験関連

拙著2冊目の「論文センス錬成道場」ですが、発売前の段階でアマゾンで1位をゲット致しました。1冊目に続いての連続記録達成です。

皆さま、本当にありがとうございます!やはり本を出す作業は大変なので、めちゃくちゃ嬉しいです!

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