学習のサイクル

2017-08-30 13:08:47 | 司法試験関連

勉強方法に関しては、色々なポイントと言うか留意点があります。今日はそのうち、「期間」について一言をば。「学習のサイクル」と言ってもよいでしょう。

論文の問題集(例:全50問程度)や、百選の読み込み、条文の素読などまとまった量をこなす作業と言うのが出てきますが、どれくらいの「期間」でやるのか、と言う問題です。百選ならば、1日10判例×10日なのか、1日20判例×5日なのか、という話ですね。

個人的には、「ある程度勉強が進んだ段階」においては、「短期間で一周する」という戦略の方が理解が深まると思います。「ある程度勉強が進んだ段階で」、という留保を付けたのは、1回目のトライや知識がまだない段階(=復習に時間がかかる段階)においては、早く回すことは百害あって一利なし、だからです。丁寧な勉強や復習時間の確保が重要となってきます。

講義も初回は丁寧に聞きましょう。講義の回数を進めることを過度に重視することは止めましょう。この場合は「復習を丁寧に」、です。

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条文大事と言う話

2017-08-28 20:53:56 | 司法試験関連

コメント欄にご質問がありましたのでお答えしますね。

学部生とロー生と合格者によって「条文大事」の意味がどう違うのかは、その違いを明確にすること自体に何か意味があるような話ではないと思います(笑)。気にする必要はありません。

条文大事というのは、まずは「条文検索能力」があることが一番の肝となります。どのような制度があるのかないのか、一々「調べないと分からない」と言うのでは話になりません。大体この辺にあるのではないか、というアタリが付く程度の検索能力がないと論文で戦えません。

短答ではもちろん、条文知識が必要になります。会社法、刑事訴訟法、行政法で特に顕著です。

論文に関しては、条文の解釈が論点である、という意識が重要です。いきなり論点が飛び出てくるわけではありません。そういう「空中戦」をやっているうちはやはり受かりません。何事もまず条文なのです。そういう意味で、普段論点の学習をするときに、「何条に関する話なのか」」は常に意識してほしい、と言いうことになります。

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高野先生と対談

2017-08-27 11:27:04 | 雑感

今日は五反田にて、高野先生と対談形式の講演会を行います。

何だか不思議な気分。笑

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合格までの道筋

2017-08-22 14:42:14 | 司法試験関連

本試験受験生の悩みのうち、知識面の「網羅性の欠如」と「合格レベルと比較した場合の彼我の差がありすぎる」ことから来る、「ゴール到達までのプロセスが全く見当がつかないために生じる焦燥感」という問題は非常に大きい問題です。

ローの授業だけでは,「網羅性」に極めて難があるのは公知の事実です。それに加え,いきなりゴールレベルの問題(L3的問題)をローのテストで解かされるので,「茫然自失」の状態になってしまいます。「あれだけ勉強したなのに全然できない」。「どうしよう」。

中学生がいきなり大学受験の問題を解かされるようなもので,もはや「できる,できない」どころの話ではありません。どうすれば解けるようになるのか,攻略のためのプロセスが全く見えてこない。しかし「とにかく頑張れ,基本が大事だ」等と抽象論を言われ続け,悪戯に焦るばかり,というのがロースクール生の置かれている状況なのです。これで心的ストレスが貯まらない訳が無い。

結果目標(合格すること)はもちろん大事ですが,ゴール到達までの個々の「行為目標」を的確に設定し,適切な順番でマスターして行くことが実は肝要で,それが「正しい司法試験対策」のあり方でもあります。

まずはアプローチの仕方から変えないといけない場合もあるのです。

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書類集め

2017-08-20 12:36:44 | 司法試験関連

そろそろ最高裁のHPなどを見つつ、修習エントリーに必要な書類を今の時期にかき集めておくのも、気分転換としては良いと思います!

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条文知識を押さえよう。

2017-08-17 11:39:21 | 司法試験関連

「条文が重要」というのはもう耳にタコができるほど聞かされていると思いますが、では「どうすればよいのか」という点については悩みが多いようです。

基本的なスタンスは、「日々、何かとあれば六法を引く」ことです。在り来たりの条文でも「とりあえず引いてみる」、という姿勢が重要です。「慣れる」には時間がかかります。これとは別に「記憶を目的とした」集中読み込みも短答対策には必要です。この負担がだいぶ軽くなりましたね。

よくあるミスが、普段条文をひかない人が、この1度や2度の集中読み込みで「これでなんとなる」と思い込む、という勘違いです。集中読み込みは「細部を詰める」作業であって、「0から叩き込む作業」ではありません多くの短答敗退組が陥いっているミスです。いくら「集中」したって1度や2度読んだくらいで覚えられるはずがありません。また、集中作業でいう、1度や2度というのは通読の意味であって、もちろん何度も何度も読み返す条文がたくさん出てきます(これは個人差が大きいですね)。

「直前期に詰め込んでなんとかなる」人は、普段からの蓄積がそれなりにある人です。純粋に直前期だけの追い込みでなんとなるものではありません。やはり何事も普段の努力の積み重ねが重要なのです。まだまだ時間はあります。地道にやりきりましょう!

Comments (4)
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お盆

2017-08-14 23:58:22 | 雑感

8月も早くも半分が終わります。暑いなぁと言いながらも、9月は近づいてきていますね。来週あたりにはビールの秋味が出始めますから(笑)。季節感ないですよねぇ。

さて、本試験受験生も予備試験受験生も、秋以降のロケットスタートを意識して、残り1カ月半、有効活用しましょう。特に本試験受験生は、答練をペースメーカーにインプット、なんて勘違いをしてはいけないので、秋からの答練でスキルチェックができるよう、基礎固めをがっちりやっておきましょう。

予備組は夏の間に短答をガツガツと!

 

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今すべきこと

2017-08-10 13:44:11 | 予備試験関連

予備試験の論文発表まではまだ間があります。そこで予備論文受験組が今すべきことは何かと言えば2つあります。1つは、選択科目対策です。そして2つ目が本試験過去問題分析です。

選択科目については、正直まだ手をつけていないレベルだと思うので、まずは基礎固めをしっかりすべきです。特に小難しい事はありません。しかし本試験分析は極めて重要な作業なので間違った方向を向かないようにして欲しいです。

本試験対策に関しては、かなり強力な「科目間特性」があるので、まずそれを掴むことが重要です。また、採点実感等を読み込み、試験委員がどのようなパフォーマンスを望み、また望んでいないのかを押えることも重要です。また出題趣旨と問題文を照らし合わせながら「問題文の読み方スキル」を身につけることも不可欠の作業です。

単に「過去問題解いた」というだけではあまり意味が無いので気をつけましょう。過去問題を「解く」ということと「分析する」ということは全然意味が違います。

暑いですけど、やり切りましょうぞ!

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モチベーションの維持

2017-08-06 13:46:27 | 司法試験関連

コメント欄にご質問がありましたので、こちらにて。

>自分の甘い気持ちをグッと我慢してやり抜くための心の持ち方やモチベーションの保ち方を教えてもらえませんか。

と言うご相談。この問題、難しいですよねぇ。私は甘ちゃんなんで、気分に流されやすいという悪癖があります。この問題には苦労しました。

結局、解決しないまま合格しちゃった感じではあります。ただ、私の場合、スイッチが入ると徹底して取り組めるという性格もあり、本試験半年前からこのゾーンに入ったというのはあります。まぁ、中々スイッチが入らないと言うには玉の瑕なんですが(笑)

やはり、甘い気持ちや逃げちたい気持ちを抑え付けたりしても感情自体は消えないので解決にならない気がします。臭いものに蓋をしているだけで。

よく、「気分転換」と言いますが、「気分転換」してもその効果が長持ちしないのは、実は転換なんてできてないからなんですよね。一時的に他のことに気を取られただけで誤魔化しているようなものです。

というわけで、感情を単純に「押さえつける」のは効果的ではないです。サボった場合の焦りの気持ちや、不合格で終わった時のリアリティを意識して、「本気で受かる気になる」しかないと思います。「受からないとまずい」、と言う感情が、その他の感情を凌駕すればいいのです。そうすれば「スイッチ」が入ると思います。

あんまり答えになってないかな?笑

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前年同時期比(自己調べ)

2017-08-01 18:00:49 | 司法試験関連

今日から葉月ですね。

本試験に関して、既に来季に向けて始動中の人は、これからの約40日間は文字通り「ラスト・スパート」のつもりで過ごして欲しい。この40日が一気に間合いをつめ、弱点を補強し、10月から今年の試験で敗退してきたライバル(しかし短答条件はクリアー)と互角以上の勝負を展開していくための準備期間として「最後のチャンス」だからである。

一つ確認して欲しいのは、ライバルが全力で走り出してから間合いを詰めることはほぼできないということである。全力で自分の前を走るランナーを抜くのは困難だ。従って、ライバルたちが比較的ノンビリしているこの夏の間に猛スパートをかけなければならない。差を詰めることができるのは1年のうち夏だけなのだ。

そして、「昨年同時期の自分」と常に比較すること。例えば、「今年の9月の自分のレベル」が「昨年9月の自分のレベル」と同じ状況では、来年も同じ結果に終わる可能性は非常に高い、ということくらいは誰にでも分かるであろう。以前も書いたが、「前年同時期比」、常にこれを意識すべきである。この点は予備試験受験生も同様なので肝に銘じてほしい。

Comments (2)
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