今日、刑事訴訟法の収録が終わりました。早いもので「王道基礎講座1期生」も公法系、刑事系の収録が終わったことになります。憲法を撮り始めたのが1月だからまぁ、それなりにですけど。収録の方は、いよいよ民事系に取り掛かります。頑張るぞー。
延々と続いている王道講座のテキスト製作ですが、いよいよ最後の科目の民法に入りました。総則・物権法が終わり、債権法に突入しています。どのような改正条文になったのか、という「全体像」は把握していましたが、論文を解けるようになるための入門講座用のテキスト製作となると話が全然違います。
特に、今後このような事例はこの条文で処理する、従来のこの判例は消える・消えない、この判例の事案処理は今後こうなる、というのが山のように出てきますし、恐らく受験生が、「知識は入れたけどさて」、と言う感じで一番悩むのはそこだと思うので、その辺を意識して製作しています。大変ですが面白いのも事実です。
しかし債権総論はやはり激熱ですわ(笑)。久し振りに脳みそがビリビリ来ている感じがしています。寝る直前まで作業しているせいか、連日民法の夢を見ています(笑)。良いテキストを作りたいので頑張ります!
試験まで4週間切りました。そろそろ、家で勉強する際にもマスクをつけてするようにして、耐性を身に付けておきましょう。時間を計って問題を解く際に実践装備。あとは給水・トイレのタイミングとかですね。
慶應ローの過去問題を見ていたのですが、例えば刑法の問題は、初学者~中級者には実力チェックに最適だなと思いました。「論述式問題」ではあるのですが、特色があります。
2020年の問題ですが、「X は,A 宅に侵入した上で財布を窃取し,徒歩で約 2 km 離れたところにある喫茶店に赴き,店内で財布の中身を確認したところ,予想していたよりも少額の現金しか入っていなかったため,再び窃盗を行う目的で A 宅に戻った。X が玄関を開けて中に入ったところ,ちょうど帰宅したばかりだった A に発見され,捕まりそうになったので,A の目の前で,所携のサバイバルナイフを何度も振り回し,A が抵抗できない状態にして逃走した」という事例で、何罪が成立するか「条文の提示」と「その理由を25字以内で」説明すると言うものです。これが10個あります。2019年は同様の形式で「条文提示だけ」が要求されています。
これは事実関係から「何罪が問題になりうるか」を迅速に見抜ける力が必要となります。刑法を得意になるためには不可欠のスキルです。時間を計らずに、1問だけ独立して見ると「簡単だな」と思うかもしれませんが、2020年はこの形式が10問と10行程度の事例問題1問を50分程度で解き切る必要があり、そのためにはそれなりの力が必要だと思います。
こう言う問題を「短時間で的確に処理できるか」を基礎段階の実力チェックの指標にするといいと思いましたので、参考までに。
上記問題は、事後強盗罪の「窃盗の機会」と言えるかを確認し、これを否定した場合、130条(2回)、235条、208条、222条1項等の成否を検討します。
https://www.ls.keio.ac.jp/nyushi/examination.html ←慶應義塾法科大学院の過去問掲載ページ。
https://bexa.jp/columns/view/237
「王道基礎講座」の自慢の一つが、「判例分析」です。判例を比較検討している部分を抜粋した無料動画が何本か上がっていますので、講座受講をご検討中の方の参考になればと。
予備試験・本試験受験生にも当然役立ちますのでご視聴くださいませ。
下半期突入ですね。今年の受験生は、本試験の場合、1日1通、過去問の答案を作成するのを習慣化するといいですね。目的は、今ままで身に付けてきた答案作成スキルを実践できるかどうかの確認です。答練等で注意された自分の欠点の修正も確認対象となります。1問1時間45分程度で作成すると良いのではないでしょうか。
これから予備試験の勉強を開始しようとする方は、(恐らくですが)来年も夏場に試験が行われる可能性があります。今からやっても時間は十分ありますので(特に短答突破レベルまで持っていくことは可能)、早めに講義の受講などを進めていくことをお勧めします。「22年合格(上手くいけば21年合格)」という条件で勉強の開始ができるチャンスです。
今年予備試験を受験する方は、8月はまずは短答試験です。今年の論文突破を目指していた層は、ある意味余裕でしょうが、やはり油断大敵です。短答過去問を時間を計って解いて、実力チェックを定期的にするようにしましょう。
湿度も上がってきて体力を消耗する時期です。体調管理もしっかりしてやり切りましょう!