超直前期の行動指針

2017-04-30 12:47:03 | 司法試験関連

ちょいとまとめ的な感じですが。

とにかく復習を徹底することです。制度趣旨、条文、要件、効果、判例の規範・理由付け・事案の特殊性など重要基本事項を総チェックする。

更に、L2レベルの論証力の底上げもする。年々、「論証力」が落ちてきているような気もするので、ここで差がつきやすくなっています。予備組が強い所以の一つの理由でもあります。

過去問題は理想は毎日1問実際に書く事です。肌感覚連ベルまで自分のスタイルを身に付ける。同じ内容を、ページ数を変えて書いてみるのも大事。5ページで同じ内容を書けるかどうか。本番では、時間不足からコンパクトに書かざるを得ない状況(4~5ページ程度)に陥る可能性は否定できません。

弱点科目・分野の補強は最後まで続ける。仮にそこが出たときに「崩壊」を食い止めることができるかどうかです。

当日の危機管理マニュアルを策定し、頭に叩き込む(行動準則とする)。

採点実感等を読み込み、科目間特性と試験委員の望んでいるスキル、望んでいないものを再確認する。短答対策を侮らない。そしてここが重要ですが、「暗記頭」にならないよう注意する。どうしても超直前期は「最後の詰め込み作業」という感じになりやすいですが、ここで「暗記頭」になるのは大変危険です。記憶作業もしつつ、常に頭を動かすようにしましょう。

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13178名

2017-04-27 16:20:11 | 予備試験関連

予備試験の出願者数が出ましたね。13178名で、前年より411名の増加で過去最多となりました。

平成23年の第1回が8971名だったことを考えると、随分認知されてきたと言えそうです。過去3年がほぼ同数と言って良い推移の仕方だったので、今年は4年振りの上昇傾向という感じでしょうか。

短答受験率は大体8割程度なので、実受験者数は10542名くらいかな。去年と100人くらいしか変わらない。

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最新判例気になる病

2017-04-27 15:12:40 | 司法試験関連

BEXAで販売中の、マーキング講義を中心とした私めの講座、皆様の大きな支持を頂けておりまして大変感謝しております!「どうせやるなら思い切って行くか!」というノリで値引き率決めたんですけど、少しはお役に立てたかなと思います。今後とも宜しくお願い致しますね。

さて、明日からは全国的にゴールデン・ウィーク的な何からしいですね。択一までは3週間切ります。

ここまで来たら、今までやってきたことのみに集中です。この時季ありがちな、「最新判例気になる気になる」病は、流行り病です。ここまできたら完全無視で。今更、重判とか関連講座受けてる暇があるなら、既知の知識と条文の徹底です。これのみやりきりましょう!

どうしても最新判例が気になる人は、判例六法などを利用して、直近2、3年くらいの判例だけ手軽くチェックしましょう。

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最適化を目指す

2017-04-25 12:54:00 | 司法試験関連

本試験受験生は、採点実感等をベースに、「何をしてはいけないのか」を徹底的に再確認しましょう。

「何をするとよい」という点は、結局できなくても、それだけで落ちることはないですが、「してはいけないこと」をやるといきなり致命傷になる場合もあるからです。また、「してはいけないこと」は比較的分かりやすいので、「回避行動がとりやすい」というのもあります。要は即効性が期待できるということです。

答練等でも半年間に渡り、色々厳しいコメントを貰ったとは思うのですが、そのあたりも総まとめしておきましょう。

この時季になると、「現有戦力で」合格する方法を考える必要があります。如何に自分の持つ戦力を「最適化」するか、この点は重要です。戦力そのものをアップすることは、こと論文に関しては時間的には期待できない以上、「最適化」を模索することは合格への近道となります。

 

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危機感≠焦燥感

2017-04-23 13:07:33 | 司法試験関連

卯月も4月下旬に入ってきました。何だか今年は例年以上に日々の移ろいが早く感じます。

なんて受験生はそんな情緒的な事言ってる場合じゃないですが、とにかく「焦らないこと」。

「危機感」を持つことと、「焦る」ことは似て非なるものです。危機感がないというのは、痛みを感じず、怪我したことに気が付かないのと同じであって、防衛面で非常に問題があります。

受験生に「焦るな」というのは難しいのですが、焦燥感の負のスパイラルにはまらないよう、注意してください。

今まで自分をギリギリまで追い込んできたという実績があれば、焦る必要なんてありません。

「落ちたらどうしよう」というのは、誰もがもつ感情なので、それは「平常運航」です(笑)。心配いりません。

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迷わず受験!

2017-04-21 00:09:00 | 司法試験関連

バットを振らなければヒットは打てない。

受験しなければ受からない。

受け控えなんて考えたらあきまへんで。

弱気追放キャンペーン中です。

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判例勉強の指針(超重要)

2017-04-20 13:23:00 | 司法試験関連

判例を勉強する際の大きなポイントは、①事実関係と②規範部分(+理由)と③事実の評価部分の3つです。

まず、規範は理由付けを含めて「正確に」押さえる必要があります。規範部分は自説になりますし、理由付け部分は、民訴や行政法などの判例射程問題で必要となります。本試験対策と言う意味では、「理由づけ」部分こそが最重要とさえ言えます。規範部分については、「第2次規範」ともいうべき、「考慮要素」部分も重要です。考慮要素に対応した事実を問題文中から引っ張ってこられるかどうかが、「あてはめ」部分における採点対象になるからです。

事実関係は、「本件事案の特殊性」を見抜く際に必要となります。本試験では判例をひねった問題がでますが、この場合、事実関係を変えてきます。民訴、民法、行政法などみな同じです。その際、「本件事案の特殊性」をどう見抜くかですが、その際の「定規」になるのが重要基本判例です。重要基本判例の事実関係を「定規」に見立て、問題文の事実関係にあてがいます。すると、「定規」のラインと合わない部分がでてきます。これが「ひねり」の部分です。ですから、基本判例を正確に理解することが、「本件事案の特殊性」に気づくポイントなのです。刑事訴訟法や刑法でもよくやってくる部分ですね。初学者の方は、判例を勉強するとき、最終的にはこのような問題に対応するための勉強である、ということを強烈に意識しましょう。

事実の評価部分は、問題文を一読しながら重要な事実を見抜いていく際に参考になる部分です。判例が結論を出すうえで重視していた事実関係と類似の事実関係は、「重要な事実」(=採点対象)という評価が可能です。また、前述のとおり、考慮要素と関連性のある事実は当然重要な事実です。

また、判例は、試験問題のベースになるだけではなく、「どの判例を使ってこの問題を解いていくか」、という視点で見る必要もあります。特に、憲法、行政法、労働法などは、事案を解く上で、「どの判例を使うか」という、「判例セレクト能力」が非常に重要になって来る科目です。

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正念場

2017-04-18 22:56:25 | 雑感

来週あたりから全国的にゴールデン・ウィーク的な何からしいですね。受験生的には、黄金週間なんて「ブラック・ウィーク」以上のものではないですけど。

旧司法試験の受験生時代は、ゴールデン・ウィークは、Lec、辰巳、早稲田セミナーの大規模全国模試の連打でした。10日間で5回模試受けたりとか、3日連続模試とか、ゴールデンなウィークの印象は、模試受験の思い出で彩られています(苦笑)。

爽やかな風吹く街中を歩く人たちが何とも羨ましかったのですが、受かってしまえばこっちのもの。辛いのは今一瞬。これを乗り越えた先に楽しい日々が待っています。

苦しみに耐えて生き残りましょう。

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会社法の最新判例

2017-04-17 21:30:33 | 予備試験関連

昨年、会社法の判例百選が改訂されましたが、短答対策もかねて、新掲載の判例はチェックしておくべきです。

会社法は、本試験短答時代から、他の科目に比べ明らかに判例問題自体は少ないが、最新判例に関しては独立した1問で出題されるケースが多いからです。

論文対策も兼ねることができるので、余裕があればチェックしておきましょう。

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例の夢

2017-04-16 12:14:37 | 司法試験関連

久しぶりに例の夢を見ました。「吉野、実は司法試験受かってなかった」ってやつ(笑)

相変わらず飛び起きますが、今年もそういう時期、つまり、超直前期が来たんだなと吉野的に実感する風物詩です。

あと1カ月ですが、改めて、最優先事項リストの確認です。残りの時間を最大限有効活用するべく、全ての作業に「目的意識」を持つようにしましょう。

これからの1カ月は、結果的に全体1位で合格するような人にとっても、精神的に本当に辛い時期です。苦しいのは自分だけではありません。最後までやりきる気持ちを強く持ちましょう。

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短答に向けて

2017-04-15 10:33:00 | 司法試験関連

短答に向けて、力を入れると良いと思う点。

まずは、憲法の統治。問題自体の難易度は高くないので、やればやるだけ点が取れます。論点的な部分と条文を押さえれば十分なので、今からでも間に合います。

民訴法。意外かもしれませんが、実は点が取りやすい科目です。たまにフェイクで難しい知識が肢に紛れていますが、その正誤は問題を解く上で関係なかったりするので、問題が良心的です(笑)。プロパー分野も偏りがあるので、押さえやすいでしょう。

親族・相続。ここも知識の有無を問うだけのシンプルな問題が多いので、知識さえあれば解けます。相続は、判例六法を利用して新しめの判例も押さえておきましょう。

改正部分 どのような改正なのかを押さえておけば解けることが多いです。会社法は多少突っ込んでくる可能性があります。

行政法は、論文対策をかねて百選の規範・理由付け部分の確認作業。

刑訴は、手続きの流れで条文知識を押さえると良いと思います。

刑法は各論プロパー分野の論点的な部分をやりましょう。

こんなところでしょうか。もちろん、全科目、最後まであきらめずにプロパー分野を中心に詰め込んでくださいね。

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民事訴訟法条文マーキング講義(収録終了!)

2017-04-13 14:00:45 | 司法試験関連

民事訴訟法条文マーキング講義、収録が終わりました!

これで、会社法、行政法、民法、刑事訴訟法、民事訴訟法が出そろいました。

全10回ですが、1回あたり30分で講義しましたので、5時間程度の規模になります。

因みに、刑事訴訟法の方は全12回ですが、1時間と30分の回が混在していますので、10時間程度です。お間違えないよう、ご注意ください。

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先鋒:選択科目

2017-04-13 00:08:01 | 司法試験関連

選択科目、仕上がり具合どうですかね。何せ選択科目は1番バッターなので、ホームランではなくてもいいのですが、三球三振は避けたいところ。せめて出塁はしたい。

出だしで激しく躓く→メンタル動揺→次の公法系で普段やらないようなボーンヘッドをやらかす→その後もずるずる、という因果関係は「本番で顕著にみられる良くないパターン」です。これはリアルに避けなければいけない展開です。

受験生全体が、選択科目に関しては後手後手であるのは間違いないので、攻める必要はまるでありません。基本的な制度や論点、判例規範などで「嘘」や「不正確な記述」をすることだけを避けるよう、意識しましょう。これで十分です。

労働法に関しては、判例百選を使用して論点チェックをするのがいいかもですね。

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この時季の新作問題演習

2017-04-12 23:07:19 | 司法試験関連

この時季に新しい問題に手を出すのがいいか悪いか、というアドバイスは鉄板ネタです。過去問題の重要性等は今更次郎なのでいうまでもありません。

ただ、一つ注意しないといけないのは、あまりにも新作問題から離れると、「思考力が衰える」という点です。どうしてもこの時季の勉強は、「覚える」・「思い出す」という作業に偏りがちです。しかし気をつけないと直前2カ月近くを「思考しない勉強」でやり過ごすことになりかねない。

過去問にしろ、L2問題集にしろ、何度もやりこんでいるので、基本的には「思い出し」作業になっています。初見の問題を解く、という作業から離れすぎる危険性があります。

そこで、たまに、答案構成程度で構わないので、意図的に新作問題を解く、というのは個人的にはありだと思っています。

もちろん、過去問題分析やらやるべきことが山積みの場合はそちらが優先します。最近は本試験の場合は、過去問題をすべて検討しているわけではない人も多いようなので、初期の頃の問題などを(第5回くらいまでは傾向・難易度が違いますが)読む、ないし答案構成をするのはいいと思います。

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趣旨から説明できるか確認

2017-04-11 17:02:53 | 司法試験関連

超直前期ですね。論点等の確認作業をするときに、どうしてもこの時期は、「覚えている、覚えていない」という基準のみで見てしまいがちです。しかしそうすると、「思い出す作業」ばかりになってしまうので、あんまり宜しくありません。頭が固くなります。

そこで、論点ごとに、きちんと理由やら趣旨やらから説明できるかどうか、という作業を入れてみてください。判例の結論にしても、趣旨から説明できるか(例:何故類推できるのか、例外を認められるのは何故か、など)、頭を使う工程を入れるのです。

これこそ、正に本番で現場思考型の問題に出くわしたときの頭の使い方でもあります。

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