分子栄養学講師の気ままなブログ

メンタルを変えるために奮闘!
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気ままに綴っています

生きづらさと脳構造

2018年06月17日 | 発達障害

昨日は仕事が続かない病ということを書いてきました

仕事が続かない病気

何度も何度も、どこの職場でも結局続かない、そんな経験をしている人たちのなかには、実は発達障害の二次障害が出ていることがあるかもしれません

 

仕事が続かない理由に繋がっていることとして、(もしくは日常を困難にしていることとして)

情報の選択をしてくれている、脳の視床機能の弱さに問題がある

前回はそんなことに少し触れて終わりました

 

 視床の働きは情報のろ過・フィルター機能の役割を持っていますが、ここの働きが弱いということは、いつも脳の中で情報が混乱していると言えます

 

車で例えるならば、交通事故が起きないように整備されたジャンクション

このジャンクションを通ることによって交通状態はある程度守られていますよね

 

けれど、視床の働きが弱い人というのはまるで渋谷のスクランブル交差点のような状態なのです

色々な方向から一斉にみんなが信号を渡り始め、さらに向かう先もみなバラバラ…

自分の渡りたい方向に行くためにみな必死で、交差点中央には人が溢れています

ぶつかるわ、人の多さに目が回るわ…なかなかのストレスです

 

このようなことが起きている視床の働きが弱い人というのは、注意機能が弱くなってしまうのです

 

注機機能の弱い人の特徴はいくつかあります

 

・同時並行が苦手
・カクテルパーティー効果が効かない
・多動傾向
・危険察知に気づきにくい

 
情報のろ過、フィルター機能の働きをしてくれている視床の働きが弱いことで、情報整理が脳の中で行われずに、脳は大忙し
情報が散乱しています
 
 
脳が自分にとって必要と判断された情報は視床のフィルターを通して処理されますが、なんでもかんでもフィルターを通されたのでは、たまったもんじゃありません
 
 
同時並行が苦手ということであれば、
たとえば映画館でのアルバイト中
 
レジに並んでいる人の人数を数え、お客さんからオーダーをとりながら、注文を受けたコーラとホットコーヒーのボタンを押し、ホットドッグを温めるという準備を整え、その合間にまたレジに戻って次のお客さんのオーダー…
この一連の動きは、いろいろなところに注意を分散させておく必要がありますが、視床機能が弱いとそれがスムーズに行えません
 
 
カクテルパーティー効果とは、
心理学の世界でよく使われる言葉です
 
沢山の人、騒がしいパーティー会場にいても、隣にいる人の話ている言葉・声にだけ注意を向けて
相手との会話を楽しむことが出来ることを意味しています
 
ところが、視床機能が弱い人の場合、(極端な人は)遠くにいる人、隣にいる人、その中間にいる人、とにかくあらゆる音という音、さらには目に映る全てのものが同じような感覚で脳を通過してきてしまう…
 
”隣にいる人と会話を楽しむ”どころではなくなってしまうのです
気を取られているうちに、相手は話し終わっていて、こちらからの回答を待っている様子…
当然、回答には困ってしまいます
とんちんかんなことを答えてしまうかもしれません
 
こんなことが日常生活、まして仕事中に起こるとなれば、気は滅入ってしまいます
 
ほとほと劣等感も増していきます
 
 
仕事が続かない病気……
これって実は、脳の構造上に問題を抱えていることが原因かもしれません
 
そうであった場合、脳を鍛えること
これが欠かせないでしょう 
コメント
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