アトピーと肉食
今日は③です
リノール酸からアラキドン酸が作られすぎてしまう…
アラキドン酸過剰になるのを抑えるにはどうしたら良いのか?!!
で、前回は終わりました
リノール酸からアラキドン酸が作られるこの過程を調整するためには
αリノール酸(オメガ3と言われる)脂肪酸の摂取を増やすことなんです
アラキドン酸は炎症を亢進させてしまうエイコサノイドを作ってしまう傾向が強いため、アトピー体質、アレルギー体質の人は、お肉に含まれるアラキドン酸には少し注意が必要
リノール酸を控えてαリノレン酸を積極的に摂ること
この2つがポイントです
(サプリなどで摂る場合は、出来たら”ピロール異常”がないかどうか、”オメガ3の血中濃度”を調べてからの方が尚良し…)
とは言え、わざわざそんな検査を行うのはあまり現実的ではないし、アレルギー体質の人は大抵オメガ3不足と考えてOK
なんならいっそのことお肉食べなきゃ良いじゃん…
と言いたくなってしまうところですが
お肉の栄養価値を考えるとそうも言っていられません
お肉を食べないベジタリアンは、1日の摂取カロリーを穀物、玄米やイモ類といった炭水化物(糖質)から多く摂る傾向にあります…
実はこれ、なかなかの問題です
そういった炭水化物(糖質)が血糖値を上昇させることで、1日を通して血糖値は乱高下
血糖値が上昇すれば、膵臓からはインスリンが追加分泌されるのですが
インスリンが沢山分泌されることと、リノール酸からアラキドン酸が作られることは実は繋がっています
なんとも困ったことに、インスリンはリノール酸からアラキドン酸が作られる代謝過程を応援するように働くのです
(なんだかややこしいですが、リノール酸からアラキドン酸に変換されるための酵素の働きを活性化させるのです)
分かりやすくするため、ちょっと極端に表すならば、糖質摂取=血糖値上昇=インスリン分泌=炎症亢進エイコサノイドの生成
こんな図式が成立します
もちろん糖代謝がしっかりしていれば問題ありませんが
そうはいかない人というのはインスリンが出過ぎて、次第にその働きが狂い始めてしまいます
インスリンの効きが悪い…インスリンが大量に出過ぎる…変な時に出る…
などなど
インスリン抵抗性、低血糖症にも繋がります
低血糖症の改善にはまずは肉食が有効的ですし…(消化能力を考慮するのはもちろんのこと)
インスリンの追加分泌を起こさずにエネルギー源を得ようと思ったら、タンパク質(あと脂質)は外せませんし…
身体を構成するほとんどはタンパク質(アミノ酸)から出来ていることを考えると、一概にお肉を食べないという訳にもいかない
お肉を食べてアトピーがひどくなる人は、αリノレン酸が十分に足りているかどうか、よくよく注意すること(アラキドン酸過剰を抑えてくれます
)注・油の”質”にも要注意
脂肪酸バランスの良いお肉を選ぶこと
とくにグラスフェッドビーフ、牧草ラム、赤身肉など中心に摂るのがおススメです
とは言え、体内のアミノ酸プールがしっかりしていて、タンパク質をリサイクル出来る身体がしっかりと整っているのであれば、
(肉が好きではない人が)無理にお肉を食べる必要もないと言えるかもしれませんが
それにはかなり個人差があるため、自分の身体に耳を傾け、相談です
インスリン分泌と炎症、糖質過剰が関係していることを考えれば、自分の現在の毎日の食事と、身体の状態との繋がりが少しは見えてくるかもしれません
さて、長くなってしまったので早急に〆に入ります笑
アトピーが出来上がる図式のひとつとして
体内のリノール酸(主に加工食品や外食、お惣菜などに使われる油)がアラキドン酸ばかりに変換されてしまう状態
お肉で摂取したアラキドン酸が過剰の状態
そんな状態というのは、炎症が亢進し、それを抑えるために免疫細胞が働いてくれちゃうわけですが
一向にリノール酸アラキドン酸が減っていかないと、免疫細胞も休みなく働き過ぎて疲れ果ててしまいます
免疫系のバランスが崩れ、自分を攻撃してしまう”自己免疫疾患”が引き起こされていきます
現代の食生活でアトピーや喘息、膠原病、花粉症などの自己免疫疾患が増えているのも、わたしたちが口にするものを考えると、ある意味この流れは”当然”のような気がしてしまいます
オメガ3のおススメサプリについては インディコLISAの地球マニュアル の記事の中でも紹介中