扇子と手拭い

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

愉快な昭和がまた一つ、消えた

2016-02-17 12:55:06 | 落語
 コント作家のはかま満緒が亡くなった。78歳。一時は本人がテレビのバラエティー番組に出ていたがいつのまにか姿を見なくなった。彼が落語家の初代、林家三平のギャグの台本を手がけていたとは知らなかった。

 「どうもすいません」で一世を風靡した三平が「よし子さーん」と呼びかけて笑いを取った。最前列の客席に向かって、「お母さん、身体だけは大事にして下さいよ。ホントに大変なんすから」と言うと、客は大喜び。

 三平が全部、考えたネタだと今まで思っていた。昭和の爆笑王と言われた三平の陰にはかま満緒がいて、三平の決めセリフを書いていたとは驚きだ。

 笑いを学ぶ若者のための「はかまお笑い塾」を開設。新人だった萩本欽一や脚本家の市川森一らを自宅に寝泊りさせながら世に送り出した。

愉快な昭和がまた一つ、消えた。

************************

萩本欽一はNHKに次のように語った。
「先生は番組の台本を書いているときも、いつも冗談ばかり言っていたのが印象的で、テレビという新しい時代の笑いをつくるさまを目の前で見せてくれました。だめなコメディアンの私をなんとか一人前にしようと何度もテレビに出させてくれて、失敗してもいつも笑顔で支えてくれた人でした」。

 そして「自分がテレビに出られるようになってからも『見たよ』、『あれよかったね』と連絡をくれて先生と弟子のような関係が今まで続いていました。生活の中にいつも笑いがある方だったので、『先生にとってはお亡くなりになったことすらも冗談の続きなんだよね』とお伝えしたいです」。





コメントを投稿