▼友人から届いた落語
宅急便で三代目・三遊亭金馬のCDが届いた。「居酒屋」など3席が収録されていた。早めに目が覚めたので、けさ、さっそくパソコンを作動して聴いた。うまい。落語には「笑わせる落語」と「聴かせる落語」があるが、金馬落語は、じっくり「聴かせる落語」の代表格だ。(敬称略)
このCDは埼玉・熊谷に住む友人からのプレゼント。彼は、私が落語を習い始めた直後、昭和の名人を集めたCD「古典落語名人全集」を贈ってくれた。当初は15編すべて揃っていなかったが、その後、欠番を探し出して補充してくれた。
▼そろった全15編
ただ1枚、欠落していたのが昨日、届いたNo9の三代目・三遊亭金馬。Yahooオークションで競り落としてくれたそうだ。収録は、いずれも今は亡き昭和の名人が音源だけに有難い。
全15編の演目は以下の通り。
No1、五代目・古今亭志ん生(一)「火焔太鼓」「強情灸」「妾馬」
No2、五代目・古今亭志ん生(二)「抜け雀」「替り目」「お直し」
No3、五代目・古今亭志ん生(三)「品川心中」「鮑のし」「付き馬」
No4、八代目・桂文楽(一)「素人鰻」「明烏」
No5、八代目・桂文楽(二)「寝床」「船徳」
No6、六代目・三遊亭圓生(一)「お神酒徳利」「鰍沢」
No7、六代目・三遊亭圓生(二)「一人酒盛り」「浮世床」「猫定」
No8、三代目・桂三木助「三井の大黒」「芝浜」
No9、三代目・三遊亭金馬「居酒屋」「唐茄子屋政談」「茶の湯」
No10、八代目・三笑亭可楽「うどんや」「二番煎じ」「らくだ」
No11、三代目・春風亭柳好、初代・春風亭柳枝
「野ざらし」「二十四考」「高砂や」「子ほめ」
No12、九代目・桂文治「口入れ屋」「今戸焼」「好きと恐い」
No13、八代目・林家正蔵改め彦六「文七元結」「中村仲蔵」
No14、六代目・春風亭柳橋、初代・柳家金語櫻、
五代目・古今亭今輔「基どろ」「落語家の兵隊」「ラーメン屋」
No15、五代目・柳家小さん「長屋の花見」「狸賽」「親子酒」
▼初心者は笑わせる落語
ところで、今回届いた金馬の落語は私も好きで、「蔵前駕籠」を懸命になって稽古したことがある。駕籠に乗って吉原に向かう遊び人と、駕籠かきの会話が面白くて挑戦したが、結果は散々。どこでかけても客席の反応は芳しくなかった。
金馬落語は、「聴かせる落語」だから、落語好きにはたまらない。ところが、落語を初めて聴く者にはやはり、くすぐりの多い「笑わせる落語」の方がいいようだ。噺家がマクラでその日の客の反応を見て、演目を決めるという意味を改めてかみしめた。自分の好きな落語家や演目だからといって、高座にかけるのは考えものである。
▼いつの日か「文七元結」を
そうはいっても、古典落語の、あの粋な世界、人情、洒落たやり取り、ユーモアが好きで落語の門をたたいたのだから、好きなネタはこれからも追いかけたいと思っている。いつの日か、目標とする古今亭志ん朝の「文七元結」を高座にかけたい。その前に、当面は、誰でも笑える落語「まんじゅう怖い」を習得する予定。
わが友に改めて、感謝。
宅急便で三代目・三遊亭金馬のCDが届いた。「居酒屋」など3席が収録されていた。早めに目が覚めたので、けさ、さっそくパソコンを作動して聴いた。うまい。落語には「笑わせる落語」と「聴かせる落語」があるが、金馬落語は、じっくり「聴かせる落語」の代表格だ。(敬称略)
このCDは埼玉・熊谷に住む友人からのプレゼント。彼は、私が落語を習い始めた直後、昭和の名人を集めたCD「古典落語名人全集」を贈ってくれた。当初は15編すべて揃っていなかったが、その後、欠番を探し出して補充してくれた。
▼そろった全15編
ただ1枚、欠落していたのが昨日、届いたNo9の三代目・三遊亭金馬。Yahooオークションで競り落としてくれたそうだ。収録は、いずれも今は亡き昭和の名人が音源だけに有難い。
全15編の演目は以下の通り。
No1、五代目・古今亭志ん生(一)「火焔太鼓」「強情灸」「妾馬」
No2、五代目・古今亭志ん生(二)「抜け雀」「替り目」「お直し」
No3、五代目・古今亭志ん生(三)「品川心中」「鮑のし」「付き馬」
No4、八代目・桂文楽(一)「素人鰻」「明烏」
No5、八代目・桂文楽(二)「寝床」「船徳」
No6、六代目・三遊亭圓生(一)「お神酒徳利」「鰍沢」
No7、六代目・三遊亭圓生(二)「一人酒盛り」「浮世床」「猫定」
No8、三代目・桂三木助「三井の大黒」「芝浜」
No9、三代目・三遊亭金馬「居酒屋」「唐茄子屋政談」「茶の湯」
No10、八代目・三笑亭可楽「うどんや」「二番煎じ」「らくだ」
No11、三代目・春風亭柳好、初代・春風亭柳枝
「野ざらし」「二十四考」「高砂や」「子ほめ」
No12、九代目・桂文治「口入れ屋」「今戸焼」「好きと恐い」
No13、八代目・林家正蔵改め彦六「文七元結」「中村仲蔵」
No14、六代目・春風亭柳橋、初代・柳家金語櫻、
五代目・古今亭今輔「基どろ」「落語家の兵隊」「ラーメン屋」
No15、五代目・柳家小さん「長屋の花見」「狸賽」「親子酒」
▼初心者は笑わせる落語
ところで、今回届いた金馬の落語は私も好きで、「蔵前駕籠」を懸命になって稽古したことがある。駕籠に乗って吉原に向かう遊び人と、駕籠かきの会話が面白くて挑戦したが、結果は散々。どこでかけても客席の反応は芳しくなかった。
金馬落語は、「聴かせる落語」だから、落語好きにはたまらない。ところが、落語を初めて聴く者にはやはり、くすぐりの多い「笑わせる落語」の方がいいようだ。噺家がマクラでその日の客の反応を見て、演目を決めるという意味を改めてかみしめた。自分の好きな落語家や演目だからといって、高座にかけるのは考えものである。
▼いつの日か「文七元結」を
そうはいっても、古典落語の、あの粋な世界、人情、洒落たやり取り、ユーモアが好きで落語の門をたたいたのだから、好きなネタはこれからも追いかけたいと思っている。いつの日か、目標とする古今亭志ん朝の「文七元結」を高座にかけたい。その前に、当面は、誰でも笑える落語「まんじゅう怖い」を習得する予定。
わが友に改めて、感謝。