湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

ステキ発見フォトコン&合評パート2

2016-02-14 00:00:00 | イベント
今日の17時まで逗子文化プラザギャラリーで、逗子ステキ発見フォトコンテスト展示会が開催されています。


上の写真は「逗子フェアトレードタウンの会賞」をいただいた「今年ラストのサンセット」というAの作品です。Aが小坪寺で石仏群を撮影した「静かでにぎやか」という作品も展示されています。という訳で、昨日合評会パート2の後で観てきました。TとAが気に入ったのは、準グランプリを獲得した山内明徳さんの「満月に照らされて」でした。文プラの近くに行ったら観てみてね!

では、今月の合評会パート2で下記のAの詩について話し合ったことを投稿します。
COLD SLEEP
おろされ骨をとられ酢にしめられる魚
一枚ずつはがされ洗われちぎられる葉
皮をむかれ芯をとられ切り分けられる林檎
の背後で忘れられ
安心して凍って眠り込む食物
蕗の薹 筍 柚子 生姜 ほうれん草 若布 
相挽肉 ローストポーク 鯵開き 鯖味醂干 烏賊一夜干
思い出され目覚めさせられた時
寝呆けた味になっている
それでも貯えたい
唇 舌 喉 胃 腸が
死んで焼かれるまで続く
強欲で殺生なわたし
今日も鍋を火にかける
ものを噛み言の葉を噛む

:作者の弁 :評者の弁
 3行目の林檎は1~2行目と揃えて、果実に変更します。
 食べ物をこういうふうに見たことがなかったので新鮮でした。
 ラスト6行が一番言いたかったことだと思うんだけど、最後の2行は気障だし予定調和的。格好つけるくらいならユーモアが欲しかったな。上手にやっちゃ駄目。この調子だといくらでも書けてしまうだろうけれど、たくさん書けばいいというものではありませんよ。
 確かに、冷凍庫の整理をしていたらサラサラと書けてしまった詩なので、苦しんで作っていません。
 6~7行目の食品の羅列は、Aの別の詩にあった「自負と偏見 抑圧と反発 偽善と虚無」のようなものにした方が深さやインパクトが出るんじゃないかな。その方が「おろされ」「骨をとられ」「しめられ」る冒頭の男っぽい表現ともマッチすると思います。

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