湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

プレバト炎帝戦決勝

2019-07-26 21:48:23 | 文学
夏休みに入って人通りが多くなった新逗子駅と逗子湾を結ぶ道、シンボルロード。

昨日のプレバト!!炎帝戦を振り返ります。
優勝したのはフルポン村上名人。行間に次頁の影夕立晴
書かれた奥を読み取るという抽象的な意味がある「行間」が、この句では印刷された行と行の間という具象として描かれているんですね。
そこで意表を突くとともに映像を喚起する句。ありありと光景を映し出す言葉の化学変化を呼び起こしているのが、季語「夕立晴」。
この季語で、描かれている人物は夕立が降っている間読書に没頭していたに違いないと分かる訳です。
2位は梅沢富美男名人。鯉やはらか喜雨に水輪の十重二十重
立派ないい句、静かで豊かな作品という夏井先生の評価。季語「喜雨」は、日照りの後に降る雨。それを喜んで身をくねらすように泳いでいる鯉を「やはらか」と形容するのは、なかなかできないこと。最後に水の輪が広がるのをあえてごちゃごちゃやらないという決意が「十重二十重」に出ていると、全編ホメホメだったのに優勝できなかったとは残念。
1位・2位の作品は直しなしでした。
番外編は予選敗退者による幻の傑作。競泳の緊迫した状況を詠んだ一句。 
 50のターンひた蹴る裸の浮くを待つ ミッツ・マングローブ
添削 50のターンひた蹴る裸浮くを待つ

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