湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

夏終わる

2015-09-01 07:46:58 | 文学
 盛りの頃の日曜日には、海水浴客十万と謳はれたかき入れ月も、慌ただしく過ぎて、葦簾張りやバラック建ての、更衣所を兼ねる休み茶屋はじめ、パチンコ、ボットル倒し、ローラースケート、金魚掬ひなど、軒を連ねた遊戯の店々も、取り毀されぬままに表を鎖して、火影の洩れるのは、石垣の上に顔を窺かせてゐるホテルや別荘の窓くらゐなものだった。湖にもめったにないほど凪ぎ静まって、水平線もさだかでない海上、葉山の沖あたりまでは、粒々に漁火が煌いてゐる。
(里見「春鳥」より)

海水浴客が日曜日1日だけで10万人とはすごいですね。昭和30年代の様子でしょうか。
今は、ひと夏で10~20万というところでしょう。
今年の逗子海水浴場はこんな感じでした。 ↓ウォーターパークに出発する人たち。

記録的な猛暑の中、ライフガードさんたちお疲れ様でした~。

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