昨日オンエアのプレバト‼は兼題「コーラ」で名人・特待生一斉査定。昇格続出で、鑑賞しがいがありました。
永世名人富美男のお手本
ナイターの売り子一段飛ばし来る
季語「ナイター」で、出だしから夜の野球場、観客と歓声、強いライトの光などが一気に立ち上がってきます。「一段飛ばし」の後に助詞「で」を入れないことを良しとするか否とするかは評価が分かれるところ。「一段飛ばしで来」と文語表現にすることもできるけれど、口語で書いた方がいいといろいろ考えた末に判断したのでしょう…ということで見事掲載決定!
特待生4級から3級に昇格 筒井真理子
老鶯や墓前の莨と缶コーラ
季語「老鶯」は、夏になって上手に鳴けるようになったうぐいす。聴覚に訴えると共に、墓地の背景として夏の山が浮かび上がる効果も。中八を解消する手立てはいろいろあるけれど、これも考えた末に中八を許容したのでしょう…という夏井先生評。直しなし。
特待生4級から3級に昇格 Kis-My-Ft2・北山くん
葉桜や融氷の音のグラスより
季語「葉桜」で桜の葉の緑やそこから溢れる光を、氷とグラスというふたつの物で透明感を感じます。勇気を持って「融氷」という硬い熟語を取り合わせた挑戦も褒めたい…という夏井先生評でした。 添削 葉桜やグラスに融氷のかすか
特待生3級から2級に昇格 篠田麻里子
夏至夜風余ったコーラで煮る角煮
「夏至夜風」は薄い歳時記には載っていない「夏至」の傍題。分厚い歳時記からよく見つけました。日暮れてやっと涼しくなる夏の日の夜風の効果が現れています。言葉で匂いを書くとは大した主婦。生活感の勝利!ということで、直しなしでした。
特待生2級から1級に昇格 岩永徹也
驀進の棋士は少年青嵐
「驀進」「棋士」「少年」「青嵐」という4つの単語があって、たくさんの情報を入れ込んでいるように見えるけれど、ちゃんと法則通り。基本の形にきっちりと入れて手堅く作っています。「少年」が何者なのかが、その前の部分に集約されています。「し」の音が一句の中で響きあっているのもこの句の調べの特徴…ということで、直しなし。
名人初段から2段に昇格 ミッツ・マングローブ
短夜やロングアイランドアイスティー
季語、詠嘆の助詞、長いカタカナのカクテル名だけで詠まれた句。季語「短夜」の「短」に「ロング」を対比させ、このカクテルで人、音楽、出会い、別れなどを背景に見せています…ということで、直しなしでした。
どれも鑑賞眼がないと見過ごされてしまうような玄人好みの句でしたね。
永世名人富美男のお手本
ナイターの売り子一段飛ばし来る
季語「ナイター」で、出だしから夜の野球場、観客と歓声、強いライトの光などが一気に立ち上がってきます。「一段飛ばし」の後に助詞「で」を入れないことを良しとするか否とするかは評価が分かれるところ。「一段飛ばしで来」と文語表現にすることもできるけれど、口語で書いた方がいいといろいろ考えた末に判断したのでしょう…ということで見事掲載決定!
特待生4級から3級に昇格 筒井真理子
老鶯や墓前の莨と缶コーラ
季語「老鶯」は、夏になって上手に鳴けるようになったうぐいす。聴覚に訴えると共に、墓地の背景として夏の山が浮かび上がる効果も。中八を解消する手立てはいろいろあるけれど、これも考えた末に中八を許容したのでしょう…という夏井先生評。直しなし。
特待生4級から3級に昇格 Kis-My-Ft2・北山くん
葉桜や融氷の音のグラスより
季語「葉桜」で桜の葉の緑やそこから溢れる光を、氷とグラスというふたつの物で透明感を感じます。勇気を持って「融氷」という硬い熟語を取り合わせた挑戦も褒めたい…という夏井先生評でした。 添削 葉桜やグラスに融氷のかすか
特待生3級から2級に昇格 篠田麻里子
夏至夜風余ったコーラで煮る角煮
「夏至夜風」は薄い歳時記には載っていない「夏至」の傍題。分厚い歳時記からよく見つけました。日暮れてやっと涼しくなる夏の日の夜風の効果が現れています。言葉で匂いを書くとは大した主婦。生活感の勝利!ということで、直しなしでした。
特待生2級から1級に昇格 岩永徹也
驀進の棋士は少年青嵐
「驀進」「棋士」「少年」「青嵐」という4つの単語があって、たくさんの情報を入れ込んでいるように見えるけれど、ちゃんと法則通り。基本の形にきっちりと入れて手堅く作っています。「少年」が何者なのかが、その前の部分に集約されています。「し」の音が一句の中で響きあっているのもこの句の調べの特徴…ということで、直しなし。
名人初段から2段に昇格 ミッツ・マングローブ
短夜やロングアイランドアイスティー
季語、詠嘆の助詞、長いカタカナのカクテル名だけで詠まれた句。季語「短夜」の「短」に「ロング」を対比させ、このカクテルで人、音楽、出会い、別れなどを背景に見せています…ということで、直しなしでした。
どれも鑑賞眼がないと見過ごされてしまうような玄人好みの句でしたね。