共通テーマ「落書」でZが書いた詩を投稿します。写真もZ撮影。東逗子の片隅で見つけた菫です。
落書き
裸になって他人に曝す俺の背中の落書き
錆びた釘で書かれた俺の背中の緋文字の落書き
何度も書かれる度に苦痛に心が歪み
深紅の血が流れ
終いには厚いかさぶたに覆われた
手鏡を使って見ようとしたが
不器用な俺には無理だった
それ以来 古傷は時折疼き
痒さは眠りを妨げた
ようやくこの頃気がついた
背中の緋文字が
最早俺の体の一部になっていることに
落書き
裸になって他人に曝す俺の背中の落書き
錆びた釘で書かれた俺の背中の緋文字の落書き
何度も書かれる度に苦痛に心が歪み
深紅の血が流れ
終いには厚いかさぶたに覆われた
手鏡を使って見ようとしたが
不器用な俺には無理だった
それ以来 古傷は時折疼き
痒さは眠りを妨げた
ようやくこの頃気がついた
背中の緋文字が
最早俺の体の一部になっていることに